経済・政治・国際

2018年5月 3日 (木)

憲法改正の前に

すべて権力を持つ者は濫用しがちであり、その限界まで権力を用いようとする。だからこそ、権力を分立させ、権力が権力を抑制するよう仕組まねばならない。モンテスキューは『法の精神』を著し、こう唱えました。

決裁文書の改ざんや虚偽答弁、記録の隠蔽など、いずれも行政をチェックすべき国会を欺く行為です。

憲法改正は安倍首相の宿願のようですが、その前にやるべきことがあります。

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2018年5月 2日 (水)

明治の日本人

ゴローウニン事件(1811)で知られる、ロシアの海軍士官ゴローウニンは、「日本人は聡明で抜け目がない。模倣上手で忍耐強く勤勉だ。偉大な王者が君臨すれば、多年を要せず、全東洋に君臨する国家になる。短期間のうちにヨーロッパ列強の海軍と比肩できるに違いない」と述べました。この予言は日露戦争で現実のものに。

明治の日本人は、過去にとらわれず自らを変えることに躊躇しませんでした。現代の我々が見習わなければならないところだと思います。

2018年4月15日 (日)

働き方改革について ~ ニュース検定より ~

ニュース検定公式問題集2級の練習問題より。

 安倍晋三内閣が進める「働き方改革」の柱である「長時間労働の是正」と「同一労働同一賃金の実現」に関する記述として誤っているものを、次から一つ選びなさい。

①同一労働同一賃金は、安倍内閣が閣議決定した「日本1億総活躍プラン」で最重要課題に掲げられた。
②国際労働機関(ILO)は憲章の前文に「同一労働同一賃金」を掲げ、基本的人権の一つと捉えている。
③安倍内閣は、長時間労働を助長するとされる「高度プロフェッショナル制度」の廃止を目指している。
④労働者側からは、一つの勤務を終えて次の勤務に就くまでの休息時間を確保する「インターバル規則」を求める声が上がっている。

高度プロフェッショナル制度とは、労働者に対し労働時間数ではなく成果に対して賃金を支払うというもので、政府が導入を進めようとしています。 対象となる労働者は、高度専門職で一定の収入(年収1,075万円以上)がある者のみとされています。

この制度が適用されると、残業や休日労働をしても、その分の賃金は支払われないため、野党は「残業代ゼロ制度」と批判しています。

解答 ③

2018年3月16日 (金)

なぜ今、バブル?

平野ノラの活躍。ダンシングヒーローの再ヒット。なぜ今になって、バブルの頃のことが取り上げられるようになったのでしょうか。

それはバブルを知らない世代が世の中の中心になってきたからだと思います。バブルがはじけて痛い目を見た人たちは、「二度とバブルに踊らない」と思うはずです。彼らが中心にいる限り、バブルが好意的に語られることはほぼありません。

可能性は低いと思いますが、経済は循環するものですから、再びバブルが起こらないとも限りません。仮にそうなったとき、浮かれて、同じ過ちを繰り返さないよう気をつけたいものです。

2018年3月 8日 (木)

確定申告に行ってきました

今日、確定申告に行ってきました。

国税庁長官、逃げずに出てきたら?

2018年2月24日 (土)

それはそれで恐ろしい

22日朝に開かれた自民党の厚生労働部会。受動喫煙対策を強化する健康増進法の改正案が議論されました。焦点となっているのは、飲食店のうち、どこまで例外として喫煙を認めるかです。

自民党内で受動喫煙対策の強化を求める人たちと意見は真っ二つに割れ、去年の国会で法案を提出できない事態となりました。

こうしたなか、厚労省が22日、自民党の部会に示したのは、当初の案からは大幅に後退したものでした。客席の面積が100平方メートル以下、資本金5000万円以下の既存の店舗を例外とし、分煙などの表示をすれば喫煙を認めるとしています。最大で5割を超える飲食店が例外対象になると試算されています。

飲食店内での喫煙を認めるか否か。この議論は私に、筒井康隆の「最後の喫煙者」という短編を思い出させます。この小説を初めて読んだとき笑ったものでしたが、笑えない時代が本当に来るかもしれません。それはそれで恐ろしいことです。

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2018年1月25日 (木)

明治維新から150年

今年は明治維新から150年。大河ドラマが西郷隆盛を取り上げたのも決して偶然ではないでしょう。

「坂の上の雲」を目指して駆け上がっていた明治という時代は、日本史上でも最も輝かしい時の一つです。が、その一方で、急激な時代の変化に対応しなければならなかったり、増税に耐えなければならなかったりと、国民にとって苦難の時代でもありました。近代国家を短期間で作り上げるというのはそれだけ重い事業だったということなのでしょう。

時代の変わり目に生きているであろう我々も、明治という時代から学ぶことは多いように思います。

2018年1月10日 (水)

パンダ考

シャンシャンの観覧時間が2時間延長されることになりました。シャンシャンは確かにかわいい。大勢の人が上野動物園に見に出かけるのもわかります。しかし、無邪気に喜んでいるだけでよいのでしょうか。パンダの所有権は中国にあり、日本は年間約1億円もの費用を中国に支払っているのです。

はっきり言うと、パンダは中国の「外交の道具」です。目的は、相手国に友好姿勢を示すと同時に、かわいくて温厚なパンダのイメージを利用して、中国共産党の凶暴な本性を隠すことにあります。おまけに、金もうけにも利用できる。中国にとってはいいことしかありません。

こんな状態がいつまで続くのでしょうか。日本で生まれ育ったパンダについては「日本のパンダ」にするよう、中国と交渉すべきだと思います。

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2017年12月30日 (土)

パンドラの箱

今月、アメリカのトランプ大統領はエルサレムをイスラエルの首都と認めました。

エルサレムのキリスト教徒地区には、イエス・キリストが磔にされたゴルゴタの丘が、神殿の丘の西側には、紀元70年に破壊されたエルサレム第二神殿の遺跡で、ユダヤ教第一の聖地「嘆きの壁」が、丘の上には、イスラム教第三の聖地、マホメットがその岩から昇天したと言い伝えられる「岩のドーム」があります。つまり、エルサレムには、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三つの宗教の聖地があるのです。

この三つの宗教は同じ神を信仰しています。近親憎悪ほど厄介なものはありません。イスラエルの大統領に推されたものの、手に負えませんと辞退したのはアインシュタインでした。大天才でさえ手がつけられなかった問題に手をつけてしまったトランプ大統領は、「パンドラの箱」を開けてしまったと言わざるを得ません。

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2017年12月10日 (日)

多義性、多様性を許す感性

今年のノーベル文学賞を受賞する日系イギリス人作家カズオ・イシグロさんがスウェーデン・アカデミーで記念講演。世界の分断が深まる中、文学の役割を語りました。

まだ文学が重要だと信じている。不確実な未来に重要な役割を担うためには、私たちはより多様にならねばならない。

私は文系と理系を分けて考えるのはあまり好きではありません。ですが、昨今の「文系軽視」の流れを前提として、あえて申し述べます。

「複雑なものをすっきりさせたい」というのが理系的な感性だとするなら、すっきりさせるよりもむしろ「具体的な複雑さを残したい」というのが文系的な感性だと思います。文学が典型的なのですが、「人間とはこういう性質の生き物である。だから、必ずこのように行動するものだ」といった類の、まるで数式のような割り切った小説は、はっきり言って、おもしろくもなんともありません。名作というのは、多義的で、多様な解釈を許すものです。

グローバル化というと聞こえはよいかもしれませんが、グローバル化とは、要するに、アメリカ化のことです。世界の断絶が深まっている今こそ、多義性、多様性を許す感性が必要なのではないでしょうか。

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