映画・テレビ

2019年8月16日 (金)

メトロン星人

ウルトラセブンのメトロン星人が登場する「狙われた街」の回は傑作と評価されています。

普通の怪獣は街を破壊し力で地球侵略を図ろうとしますが、メトロン星人は違いました。人間同士の信頼感を奪うやり方で人類を破滅させようとしたのです。

主人公のモロボシダンことウルトラセブンは、メトロン星人を追跡し、とあるアパート(メトロン星人のアジト)に乗り込みます。するとそこで、メトロン星人は、「地球を壊滅させるのに暴力を振るう必要はない。人間同士の信頼感を無くせばやがて自滅していく。どうだいい考えだろう」と、恐ろしい計画を語るのですが、結局はセブンにやられてしまう。

そして番組のラストにはこんなナレーションが。

「ご安心ください。このお話は遠い遠い未来の物語なのです。えっ? 何故ですって? 我々人類はいま、宇宙人に狙われるほどお互いを信頼してはいませんから」

この回が放送されたのが1967年。あれから50年以上。我々人類は果たしてお互いを信頼できているのでしょうか?

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2019年7月18日 (木)

俳優はどのように台詞を覚えているのか

出来上がった映画作品やテレビドラマを観ているだけではそう思いませんが、プロの俳優でも長台詞の暗記には苦労するようです。かつて津川雅彦さんはこんなことを語っています。

『マルサの女』では、テストとテストの合間でも、何度も何度も台詞を口に出して、おさらいをすることで精一杯だった。ただただ台詞を叩き込むだけで必死だった。

でも、貴重な発見はあった。台詞を臓腑まに叩き込むコツは、忘れる「回数」と、口に出してしゃべる「回数」にかかっている事に気が付いた。どれだけ頑張って覚えても、一晩寝れば必ず忘れる。だから次の日また覚え直す、それで一歩覚えが深くなる。また、一晩寝て忘れて、覚え直す。そこでまた一歩深く覚える。忘れる回数を多くする程、深く覚えられるんだ。僕の場合、二週間、つまり十四回忘れて覚え直すことが必要だった。また、杉村春子さんは「千回も言えば覚えるわよ」と事も無げにおっしゃる。小林桂樹さんは五百回。僕はせいぜい百回が限度だが、日数をかけて忘れる回数を多くすることでカバーしている。

更に台詞を覚える回路を変える事も大切だ。まず脚本の全体の意味と流れを「頭」で掴む。次に台詞の字を「目」に焼き付ける。次に人に読んでもらい「耳」で覚える。そして自分でしゃべって「舌」と「口」に覚えさせる。「更にリハーサルで動いて「身体」に覚えさせる。覚える回路を増やすと、線が一つ切れても別の回路が繋がって台詞がスムーズに出てくる。最後は車を運転しながらでも、台詞が自在に言えるようになった事を確認して仕上げとする。

プロでさえこれだけのことをやっているのです。1回で完璧に覚えられないのは当たり前です。五感をフルに使う。何度も繰り返す。忘れた回数が多いほど深く覚えられる。私たちにも参考になるところが多いと思います。

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2019年5月 6日 (月)

三島弥彦

As20190221004218_comml三島弥彦は1886年東京生まれ。元薩摩藩士というエリート一家に生まれ(父は福島事件で有名な、あの三島通庸です)、しかも170センチという当時でいえば長身でスポーツ万能でした。

それだけでなく、頭脳明晰で学習院で学んだあと、東京帝国大学(法科)へ進学します。

帝国大学在学中の26歳の時に、日本初のオリンピック代表選手となり、1912年のストックホルムオリンピックに参加しました。結果は振るいませんでしたが、日本人選手が世界へ進出するきっかけを作ったと言われています。

引退後は銀行員となり、横浜正金銀行ニューヨーク支店支配人を務めました。

大河ドラマの『いだてん』の主役は金栗四三ですが、三島弥彦も十分すごい人物ですね。

2019年5月 1日 (水)

キングダム

映画化されヒットしたこともあり、『キングダム』は広く知られた歴史漫画の1つになった感があります。

ストーリーは、下僕の身でありながら天下の大将軍を目指す「信」と、中華統一を目指す秦の大王「政」(後の始皇帝)という2人の少年の物語。

信が大将軍になるために一から戦場で実績を積んでいく姿は、巻を追うごとにその成長が目の当たりにできます。戦場で戦う男たちの熱い生き様に全身に鳥肌が立つのはもちろん、とにかく敵も味方もどのキャラも個性的で読んでいてワクワクします。

絵が独特ではありますが、一度読んだらハマる人が多いだろうと思います。世界史好きなら読んで損はない漫画ですし、この漫画をきっかけに東洋史を専攻した人もいるのではないでしょうか。

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2019年4月12日 (金)

『一切なりゆき』を読んでみました

Photo 昨年の9月、女優の樹木希林さんが永眠されました。樹木さんを回顧するときに思い出すことは人それぞれです。古くは、テレビドラマ『寺内貫太郎一家』で「ジュリー~」と身悶えるお婆ちゃんの暴れっぷりや、連続テレビ小説『はね駒』で演じた貞女のような母親役、「美しい方はより美しく、そうでない方はそれなりに……」というテレビCMでのとぼけた姿もいまだに強く印象に残っています。近年では、『わが母の記』や『万引き家族』などで見せた融通無碍な演技は、瞠目に値するものでした。

樹木さんは活字において、数多くのことばを遺しました。語り口は平明で、いつもユーモアを添えることを忘れないのですが、実はとても深い。彼女の語ることが説得力をもって私たちに迫ってくるのは、浮いたような借り物は一つもないからで、それぞれのことばが樹木さんの生き方そのものであったからではないでしょうか。

樹木さんの警句や名言集とでも言うべき『一切なりゆき』(文春新書)が売れています。私も読んでみました。その中で特に次の一説が印象に残りました。

最近のわたしは、“きょうよう„があることに感謝しながら生きています。教養ではなく、今日、用があるということ。神様が与えてくださった今日用をひとつずつこなすことが日々の幸せだし、最後には、十分に役目を果たした、自分をしっかり使いきったという充足感につながるのではないかしらね。

今日用があることの幸せ。忙しいとつい忘れてしまいがちですが、本当にその通りだと思います。

2019年1月17日 (木)

『RIZIN』消滅か

20171024_16h01_27640x3101e1508830_2 フジテレビが2015年から放送してきた格闘技番組『RIZIN』の大みそかの放送を取りやめる可能性が出てきました。

同局は同年末の旗揚げから『RIZIN』の大会を、おおむねゴールデン帯で中継。大みそかの『NHK紅白歌合戦』の裏では、昨年末まで4年連続でオンエアしてきたが、視聴率は振るわず、2ケタすら取れませんでした。

フジテレビからすれば、費用対効果が悪すぎるということなのでしょう。佐山聡や船木誠勝が結局プロレスに復帰したように、格闘技で食っていくのはやはり不可能に近いようですね。あの地味な攻防を見て楽しめる人は限られてくるでしょうから。

2019年1月 4日 (金)

飽きないことも重要な資質

数々のヒットギャグを生み出した志村けんさんは、著書の中でこんなことを語っています。

それにしてもブームというのは、火がつくまでにずいぶん時間がかかると思った。
ひげダンスもそうだったけど、まず子供たちの間で流行って、それからだんだん大人にも知られるようになる。僕たちにすれば、かなりやり続けて少し飽きてくるころになって、大人の間で火がついて、新聞や雑誌が騒ぎ出すという時間差があった。

我々の仕事も似たようなところがあるように思います。本当に大事なことは、こちらが嫌になるくらいしつこく何度も言うことでやっと伝わったかなぁというイメージ。塾も、「あぁ、あそこのあの塾ね」と、存在が浸透するまでにはかなりの時間がかかる。

こちらは知りすぎるくらい知っていますから、すぐに伝わるように思いがちですが、ことはそう簡単ではありません。ですから、飽きないこともこの仕事をやる上での重要な資質の一つだと、私は思います。

2018年10月 9日 (火)

『東京ラブストーリー』が女子高生に人気

先月、関東ローカルで『東京ラブストーリー』が再放送されました。

今回の再放送により、これまでドラマのタイトルくらいは聞いたことがあっても、作品自体は見たことがなかった若い世代、特に恋愛作品に関心の強い女子高生たちの間でも『東京ラブストーリー』が話題になっているとのこと。

いわゆるトレンディドラマは時間が経ってから観るときつい場合が多いものです。しかし、今時の女子高生にとって、自宅用の固定電話や公衆電話しかなく、手書きしたメモが相手の目に届かなかったり、雨の中で連絡も取れずに待ちぼうけをするといった、今の時代では考えられないすれ違い要素満載のストーリーはかえって新鮮に映るのかもしれません。

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2018年9月13日 (木)

009の進化した姿が仮面ライダー

『仮面ライダー』は、作者の石ノ森章太郎によれば、自然を破壊する文明(ショッカー)と自然(ライダー)の戦いを描いた作品なのだそうです。ライダーがバッタをモデルにしているのはそのためだと。

改造人間としての苦悩、力を授けた組織を裏切り、同族と戦わなければならない苦悩。決してただ悪を叩きのめすだけの単純なヒーローではない。

009の進化した姿が仮面ライダーだったように思います。

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2018年9月12日 (水)

宇宙刑事ギャバン

メタルヒーローシリーズの元祖、宇宙刑事ギャバン。子どもの頃、よく見ていたものです。

若き日の叶和貴子が出演していたり、そのデザインは『ロボコップ』に影響を与えたことでも知られています。

加えて、主題歌がよかった。我々世代の男子なら、懐かしくて胸が躍るのではないでしょうか。なお、合いの手は「イー、イー」ではなく「ビーム、ビーム」だそうです。最近知りましたが。

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