文化・芸術

2018年12月15日 (土)

文明と文化

物質的文化と制度的文化を合わせて文明と呼びます。これに、精神的文化を加えたものが文化。

その時代時代の最先端を行くのが文明で、そうでないものに光を当てたのが文化だとも言えます。

すぐに役立つものはすぐに役立たなくなる。そういうものです。してみると、無駄こそ文化だと言えるのかもしれません。

2018年12月13日 (木)

最速、最年少での100勝到達

将棋の藤井聡太七段は12日、東京都渋谷区の将棋会館で指された銀河戦本戦トーナメントEブロック5、6回戦を連勝し、通算100勝(18敗)に到達しました。

達成年齢の16歳4カ月23日は、永世称号獲得者及び中学生棋士の範囲内で羽生善治・現竜王(48)の17歳6カ月20日を更新し最速、最年少記録。100勝時点での勝率・847も1位。

藤井七段は「公式戦で通算100勝を達成することができ、これまでの一局一局の積み重ねで、こうした100勝というひとつの区切りに達したことを、感慨深く思っています」と笑顔を浮かべました。

この若さでこれだけの成績を残しながら、少しも驕ったところが感じられない。素晴らしいと思います。この先どこまで強くなるのか、とても楽しみですね。

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2018年11月28日 (水)

サマセット・モーム

「真実と顔をつき合わせて考え、それがたとえ不快であっても腹を立てず、人間性というものをあるがままに受け取り、それが馬鹿らしい時には笑い、悲しいときには誇張なしに悲しむことが皮肉屋だというのなら、多分、私は皮肉屋でしょう。大抵、人間性というものは、馬鹿げていて、悲しいものですよ。しかし、もし人生が君に寛大ということを教えたならば、人生には泣くことよりもむしろ笑うことの方が多いのがわかるだろうと思いますよ」

これは、サマセット・モームが『この世の果て』の中で、主人公のジョージ・ムーンに語らせている言葉です。

人間性というものをあるがままに受け取るべきだ。モームは、『この世の果て』を含めた幾多の短編でこのことを繰り返し説いています。

たしかにそうできたら、ストレスは大幅に軽減できるだろうと思います。しかし、なかなか難しい。寛大になるには、私はまだ若すぎるのかもしれません。

2018年9月 6日 (木)

イワイリュウ

これ、イワイリュウでできている。わかるかな~?

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2018年6月22日 (金)

東日本大震災復興祈念特別展「東大寺と東北」

先日、宮城県多賀城市にある東北歴史博物館の東日本大震災復興祈念特別展「東大寺と東北」を見に行ってきました。

東大寺も復興の歴史を有していますし、大仏には陸奥国から産した金が使われましたから、東大寺と東北は無関係ではありません。

東北で東大寺の寺宝が一堂に会するのは初めてのことだそうで、かなり見応えがありました。

文献を読むだけでなく、現地に行ったり現物を実際に見ることも、歴史を理解する上でとても大切なことだと思います。

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2018年4月21日 (土)

名人らしい名人

将棋の「第76期名人戦7番勝負」(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の第2局が19、20の両日、石川県小松市の「辻のや花乃庄」で行われ、先手の佐藤天彦名人(30)が103手で挑戦者の羽生善治竜王(47)を破りました。これで対戦成績は1勝1敗。

『徒然草』の百十段に、双六の名人に勝つ手立てを聞いたところ、「勝とうと思って打ってはいけない。負けまいと打つべきだ。どの手が早く負けてしまうかと考えて、そういう手を使わずに、一目でも遅く負ける手を選ぶべきである」と言われたという話があります。

佐藤天彦名人は、どちらかと言えば「受けの将棋」で、「負けない将棋」を指す棋士という印象があります。そういう意味では、名人らしい名人だと言えるのではないでしょうか。今後も名人戦の行方から目が離せませんね。

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2018年4月18日 (水)

抜きんでる人というのは

将棋のイベントで、ある小学生が棋士に質問しました。

「どうやったら強くなりますか?」

「毎日詰め将棋を3問でいいから解いてごらん。できる?」

「できます」

幼少時に高橋和から受けたこのアドバイスを、プロとなった現在でも実践している棋士がいます。里見香奈女流五冠です。それも毎日10問。

言われたことすらやらないのは論外。言われた通りのことをやるのは普通です。抜きんでる人というのは言われた以上のことをやるもの。これは何も将棋に限ったことではないでしょう。

2018年1月15日 (月)

現代のなまはげ

昨今、コンプライアンス(法令順守)が何よりも重視される時代となりました。

なまはげも例外ではありません。近頃のなまはげは、事前に「お宅のお子さんを驚かしてよろしいでしょうか?」と玄関先で交渉するらしいのです。しらけちゃいますね。

テレビ番組もそうですが、コンプライアンスを重視しすぎることで、世の中がどんどんつまらないものになっていくと感じるのは私だけでしょうか。

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2017年12月10日 (日)

多義性、多様性を許す感性

今年のノーベル文学賞を受賞する日系イギリス人作家カズオ・イシグロさんがスウェーデン・アカデミーで記念講演。世界の分断が深まる中、文学の役割を語りました。

まだ文学が重要だと信じている。不確実な未来に重要な役割を担うためには、私たちはより多様にならねばならない。

私は文系と理系を分けて考えるのはあまり好きではありません。ですが、昨今の「文系軽視」の流れを前提として、あえて申し述べます。

「複雑なものをすっきりさせたい」というのが理系的な感性だとするなら、すっきりさせるよりもむしろ「具体的な複雑さを残したい」というのが文系的な感性だと思います。文学が典型的なのですが、「人間とはこういう性質の生き物である。だから、必ずこのように行動するものだ」といった類の、まるで数式のような割り切った小説は、はっきり言って、おもしろくもなんともありません。名作というのは、多義的で、多様な解釈を許すものです。

グローバル化というと聞こえはよいかもしれませんが、グローバル化とは、要するに、アメリカ化のことです。世界の断絶が深まっている今こそ、多義性、多様性を許す感性が必要なのではないでしょうか。

2017年12月 6日 (水)

永世七冠

羽生善治(47)が12月4日・5日(月・火)で行われた第30期竜王戦第5局で、渡辺明竜王に勝利し、4勝1敗で竜王位を奪回いたしました。

羽生さんは今回の竜王位獲得で通算7期の獲得となり、「永世竜王」の資格を得ました。また、永世竜王を獲得したことにより、史上初の「永世七冠」の資格を得るという快挙を成し遂げました。

「永世七冠」の達成は1996年の七冠独占よりもすごいことなのではないかと、個人的には思います。これだけ長期間トップレベルの実力を維持し続けるのは並大抵のことではありませんから。

才能とは一瞬の煌めきではない。継続できる情熱。それこそが才能そのものである。

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