学問・資格

2019年10月19日 (土)

日本史と地理①

2018年の歴検日本史2級で、次のような問題が出題されました。

(略)

 朝鮮通信使一行は、大坂までは海路、それより東は陸路をとり、大垣・名古屋・岡崎・浜松と進み、(   )を渡り、箱根をこえて江戸へと向かった。・・・

 空欄にあてはまる下線の名称として正しいものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
① 最上川  ② 渡良瀬川  ③ 利根川  ④ 大井川

最上川は東北地方、渡良瀬川や利根川は関東北部を流れる川であるため、西日本から江戸へ向かうルートで直面することはない。

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日本史をやるのに日本地理がわからないというのでは話になりません。便宜上、地理と歴史、公民に分けられてはいますが、元々は同じ社会なのですから関連して当然です。日本史を日本史の中だけで完結させるような勉強はしないようにしましょう。

解答 ④

2019年10月16日 (水)

音読のすすめ

岩手県の公立高校入試では、発音・アクセントの問題は出題されません。そのため、発音・アクセントを軽視する生徒が多いように感じます。

気持ちはわからなくもありませんが、あまり良い傾向とは言えません。発音・アクセント問題が出なくても、家庭学習の中に音読を組み込んでほしいと思います。

普段から新しい単語が出てきたときに声に出して読む癖がついていれば、記憶にも残りやすいですし、テスト前の負担も軽減されることでしょう。何より正しく読めなければ正しく聞き取ることはできません。リスニングは公立入試にも出題されるわけですから、ぜひ音読を実行してください。読めるスピードが聞けるスピードです。教科書本文をスラスラ読めるようになるまで繰り返すとよいでしょう。

このように、音読は発音・アクセントだけでなくリスニング、最終的には読解にも効果を発揮します。地味ですが、今まであまりやっていなかったという人は実践してみてください。

 

2019年10月12日 (土)

丸つけの意味

丸つけをする際、間違えた答えを消しゴムで消し、正解を書き直して丸をつける人たちがいます。もしあなたがこのタイプなら、その癖は改めた方がよいでしょう。

普段の勉強では、丸がつくかどうかはあまり重要ではありません。すでに簡単にできることばかりやれば丸だらけになりますが、それにほとんど意味はない。たとえば、中学生が1桁の数の足し算の練習をしても、それを勉強とは呼びません。できないことをできるようにするのが勉強だからです。

丸は今自分がやったことができているかどうかの確認の印にすぎません。丸がつかないよりはついた方が気分が良いでしょうが、丸がつかなかった後の勉強の方が重要です。克服すべき自分の課題が見つかったということですから。

間違った答えを消しゴムで消し、正解を書き直して丸をつけるということは、課題発見の機会を自ら放棄しているようなもの。間違った問題はあなたにとって「宝の山」なのです。「宝の地図」を捨ててどうする。

単純に丸がつくかどうかを問題にすればよいのは入試本番だけです。それ以外は、丸がつかなかった問題をいかに克服するかが重要。そこを間違えないでください。

2019年10月11日 (金)

時間配分について

試験は、ある意味、時間との戦いでもあります。ですから、初めのうちはいいですが、本番が近づいてきたら時間配分に気を配ることも大切になってきます。

具体的には、時間を計って過去問を解きます。時間内に終わらなかったとしても最後までやり遂げてください。その場合、どのくらいオーバーしたかも確かめておきましょう。その上で、なぜ時間がかかってしまったかを分析してください。

全体的に解くのに時間がかかってしまう。マークシートを塗りつぶすのに時間をかけすぎている。論述問題に時間がかかりすぎてしまう。人によって要因は異なりますが、自分がどこでどのように時間がかかっているのかをきちんと把握し、改善を心がけて練習を積めば、時間内に間に合うようになるはずです。

一方、早くできても合格点に達していなければ話になりません。その場合は、大問ごとの正答率を確認して弱点の克服に努めたり、より時間をかけた方がよい問題はないかを考えるようにしてください。

2019年10月 3日 (木)

自動詞と他動詞②

「~を(に)」にあたる語を目的語といい、目的語をとる動詞を他動詞という、と教わってしまうと、目的語=「~を(に)」がつくもの、という先入観を捨て切れなくなります。

英語の自動詞・他動詞を区別するのに、日本語で「~を(に)」がつくかどうかはあまり関係ありません。それよりも、目的語(名詞)をダイレクトにつけられるのが他動詞、後ろに名詞を続けたいときは前置詞をつなぎ役に使わなくてはならないのが自動詞、と押さえておくべきです。そうでないと、以下のような問題にひっかかってしまいます。

When did you (        ) that university?

①graduate            ②graduate at   
③graduate from     
④graduate of    (神奈川大)

graduate は自動詞。日本語だと「~を卒業する」なので、前置詞の from を忘れがち。

自動詞は訳語だけでなく、結びつく前置詞ごと覚えておかなければなりません。そういう意味では厄介なのですが、試験に出やすい動詞はある程度決まっているので、ちゃんとインプットしたうえで過去問で練習を積んでおくとよいでしょう。

解答 ③

2019年10月 2日 (水)

自動詞と他動詞①

「~を(に)」にあたる語を目的語といい、目的語をとる動詞を他動詞という、と教わってしまうと、目的語=「~を(に)」がつくもの、という先入観を捨て切れなくなります。

英語の自動詞・他動詞を区別するのに、日本語で「~を(に)」がつくかどうかはあまり関係ありません。それよりも、目的語(名詞)をダイレクトにつけられるのが他動詞、後ろに名詞を続けたいときは前置詞をつなぎ役に使わなくてはならないのが自動詞、と押さえておくべきです。そうでないと、以下のような問題にひっかかってしまいます。

Do you think he (        ) his father?

resemmbles      ②resembles after   
resemblles 
to    ④resembles with    (同志社大)

resemble は他動詞。したがって、resemble toresemble with という形にはなりません。

解答 ①

 

2019年10月 1日 (火)

大学入試の英語はどう変わるのか

これまでの大学入試センター試験では、英語は主に「聞く」「読む」の2技能が評価されてきました。今後は「聞く」「読む」に「話す」「書く」を加えた4技能が問われます。このため、2021年1月~2024年1月の4年間は、共通テストで「リーディング」と「リスニング」のテストが出題され、併せて4技能をはかるために、外部の資格検定試験の成績が大学入試センターから各大学に提供されることになります。したがって、この4年間の受験生の多くは、大学入試の英語において、共通テストと資格検定試験という2つの対策をする必要があるのです。

センター試験では「筆記」200点、「リスニング」50点という配点でした。これに対して、共通テストでは「リーディング(筆記)」100点と「リスニング」100点と同配点になり、「読む」「聞く」の配点が均等になります。

それでは、共通テストの英語ではどんな問題が出されるのでしょうか。まず、「リーディング」では、様々なテクスト(文章や文献がひとまとまりとなっているもの)から概要や要点を把握する力や、必要とする情報を読み取る力などを問うことをねらいとし、センター試験で出題されていたような、発音、アクセント、語句整序などを単独で問う出題はなくなります。次に、「リスニング」では、読み上げられる音声の回数が、問題により1回読みを含めたもの(センター試験は全て2回読みで実施)が出題されます。また、プレテストの傾向を見ても、知識量を問うだけでなく、4技能をバランスよく身につけることが求められていることがわかります。

これからの大学入試の英語は、英単語や文法事項などの知識を増やすことだけでなく、覚えた知識を活用してより実践的に英語でコミュニケーションをとる力が求められていくことになるでしょう。

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2019年9月30日 (月)

私大専願の受験生へ

私立大学専願の人、特に都市部の大学を第1志望にしている人は注意が必要です。2016年から始まった「私立大学の定員厳格化」の影響が大きいからです。

今年の入試は前年度に比べ、2000名以上合格者数を減らした大学は、東洋大学、日本大学、法政大学、南山大学、京都産業大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学の8大学。これ以外にも1000名以上合格者数を減らした大学が10校近くあります。

収容定員が8000人以上の大規模大学では、これまでは定員をオーバーしてもよい割合は1.2倍でした(定員100名の場合、120名まで入学させても良い)。これをオーバーすると、大学は国からの助成金がカットされるため、各私立大学は戦々恐々としているわけです。

この割合が、1.17倍(16年度)、1.14倍(17年度)、1.1倍(18年度)と徐々に厳格化され、多くの私立大学が合格者数を減らさなければいけなくなりました(収容定員が4000人以上、8000人未満の中規模大学では1.2倍)。

高校生の皆さん、浪人するつもりがないなら、合格ラインを高く見積もって勉強するとともに、志望校選びを慎重に行いましょう。第一志望は多少高望みでもよいかもしれませんが、第2志望以下は合格可能性が80%以上ある大学と、念のためほぼ100%に近い大学も受けておく。このくらいの慎重さがいると思います。

 

 

2019年9月28日 (土)

「勉強=遊び」という理想的な心境に達しやすいのは

理科・社会の受験勉強は直前からでも間に合う。こんなデマを誰が言い出したのでしょうか。絶対に真に受けてはいけません。

どちらかといえば英数国は2次元的ですが、理社は身近な世界とつながっている3次元の世界だといえます。したがって、理科・社会は特に好奇心や経験値がものをいう。直前期から勉強するような受験生が、『Newton』を購読しているような子や、戦国武将や幕末にやたら詳しいような子に勝つのはまず不可能でしょう。

理科や社会が好きな受験生には大きなアドバンテージがあります。過酷ともいえる受験勉強の中で楽しみを見出せるからです。数学や英語の勉強に疲れたら理科や社会へ。すると、気分転換や息抜きにもなり、結果として長い勉強時間を維持することができます。

そればかりに偏らないように注意する必要はありますが、「勉強=遊び」という理想的な心境に達しやすいのが理科・社会が好きな子といえるのではないでしょうか。

 

2019年9月27日 (金)

大学入学共通テストの変化のポイント③

2020年1月の実施を最後に大学入試センター試験が廃止され、2021年1月から大学入学共通テストが始まります。2019年度の高校2年生から受験することになる新しい大学入試は、高校生はもちろん中学生以下の学年にも大きな影響があります。また、共通テストが始まって数年は、出題傾向なども流動的になることが予想されます。最新情報をチェックして、早めの対策に取り組みましょう。

共通テストの変化のポイントは大きくいって3つあります。3つ目は、国語と数学で記述式の問題が導入されるということです。

従来のマーク式に加え、国語と数学の一部で記述式の問題が出題されます。共通テストのプレテストでは、国語と数学でそれぞれ3問ずつ記述式の問題が出題されました。このような記述式の問題では、知識を覚えるだけでなく、覚えた知識を活用して考え、自分の言葉で表現する力が求められます。

また、高校の新課程に対応する2025年1月の共通テスト以降は、記述式の出題を社会や理科の分野にも広げる方針が出されています。これから大学受験に挑戦する人は、記述式の対策を早めに始めておくことが合否を分けるポイントの一つになるでしょう。

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