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2020年7月 2日 (木)

副助詞「だに」

古文の副助詞の中で圧倒的に出題率が高いのが「だに」です。「だに」の意味は以下の2つ。

1 類推「~さえ」(程度の軽い事柄を示して、重い事柄を想像させる)

「Aだに~、まして(いわんや)Bは~。」(Aでさえ~だ。ましてBはなおさら~だ。)の形で登場します。AとBは対比関係にありますが、「ましてBは~」の部分は省略されることも多いです。設問になっていたら、それこそ類推するようにしましょう。

聖(ひじり)などすら前(さき)の世のこと夢に見るはいと難(かた)かんなるを、(更級日記)
(現代語訳:聖などでさえ前世のことを夢に見るのはたいそう難しいそうだが、)

※「まして仏道修行などしていない一般のはなおさら前世を夢に見るのは難しい」が書かれていませんが、類推できるとなおよし。

2 最小限の願望「せめて~だけでも」

願望・仮定・命令・意志を表すものを伴う場合は、こちらの意味。「せめて眼科名医だけでも」と覚えましょう。

散りぬとも香(か)をだに残せ梅の花恋しき時の思ひ出(い)でにせむ(古今和歌集)
(現代語訳:散ってしまっても、せめて香りだけでも残してくれ、梅の花よ。恋しくてたまらないときの思い出にしようと思うから)

 

 

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