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2019年11月20日 (水)

歴検1級受験を考えている方のために ~論述問題編⑦~

2015年の歴検日本史1級で、次のような問題が出題されました。

江戸幕府の株仲間政策について述べた次の文章を読み、あとの問いに答えなさい。

(略)

 江戸時代の株仲間は単に利益を独占的に貪るだけでなく、幕府などから特権商人として流通などの独占を認められるかわりに、商品の安定供給を維持する点で重要な役割も果たしていたと考えられている。凶作などの影響で物資の流通にしばしば極端な変動が生じていた時代にあって、株仲間が存在することの社会的な意義は決して小さなものではなかったといってよいだろう。
 天保の改革の際に発せられた株仲間解散令は、こうした株仲間の持つ意義・役割を半ば無視した政策だった。また、この時期になると、農村工業の発達や新興商人の台頭によって株仲間の流通独占はむしろ弱体化の傾向が顕著になっていた。
 老中の水野忠邦は、株仲間解散令により(   )。そのため嘉永期にあたる1851年、幕府は株仲間の再興を許すことになる。・・・

問 空欄の前後をよく読み、ここにあてはまる幕府の株仲間政策の意図と結果を、60字以内で説明せよ。

株仲間解散令の意図は物価の引下げと幕府による流通統制であったが、かえって流通を混乱させ、物価は高騰した。

空欄の前後もよく読んで答案作成の参考にしましょう。論述問題には読解力もいるのです。

(解答)
自由な商取引を可能にすることで物価の引下げをねらったが、江戸への商品供給は減少し、かえって物価は高騰した。

  

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