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2019年9月 3日 (火)

銀の球

511oll1o 星新一のショートショートに『処刑』という作品があります。

流刑星とも呼べる赤い惑星で、罪人である主人公が生きていく話。

罪人には銀の玉が1つ渡される。この銀の玉は1度ボタンを押すたびに周囲の空気を急激に圧縮させることでわずかな水を作り出す。気温が高く乾燥しているこの赤い星ではまさに水は命。

しかし、この星は罪人を処刑するための星である。この銀の玉は1度押すたびにわずかな水を生み出すが、その何回目かにボタンを押すと爆発を起こし、罪人を死に至らせるというものなのだ。そしてその爆発は何回目のボタンかはわからない。

主人公の男は初め恐怖に怯えながらボタンを押していましたが、やがて気づくのだ。このボタンを押すことと地球での生活が変わらないということに。

いつ死ぬかわからない。自分で死の原因を手繰り寄せているかもしれない。我々は罪人ではありませんが、同じように「銀の球」を持って、日々を過ごしているのです。だからといってびくつくのはよしましょう。恐怖に怯えていたら何もできません。灰色の時間に縛られるのだけはごめんです。

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