« 現代生活は便利な分 | トップページ | 歴検の季節が近づいてくると »

2018年9月24日 (月)

日本人の道徳心を支えるもの

日本人は、宗教教育がないにもかかわらず、道徳心が備わっている非常に珍しい国民です。日本人の道徳心を支えるものの正体、それは、新渡戸稲造によれば、武士道です。

武士道とは、武士が守るべきものとして要求され、あるいは教育を受ける道徳的徳目です。それは成文法ではありません。せいぜい口伝によるか、著名な武士や家臣の筆になるいくつかの格言によって成り立っています。それは、時には語られず、書かれることもない作法です。しかし、それだけに、実際の行動に当たってはますます強力な拘束力を持ち、人々の心に深く刻み込まれた掟です。「義を見てせざるは勇無きなり」とか「卑怯であってはならぬ」とか。

のちにアメリカ大統領となるセオドア・ルーズベルトは、新渡戸稲造の『武士道』に感銘し、自ら何十冊も買って親戚一同に読むようプレゼントしたといわれています。

ルーズベルト大統領と日本との関わりといえば、何といっても、日露戦争終結のためのポーツマス条約で仲介役を名乗り出たということですね。日本は戦勝国として賠償金を取ることができなかったという点で条約の評価は別れるようですが、諸々の政治的な駆け引きはあったにせよ、『武士道』に描かれている日本人への理解が、仲介を引け受けることにプラスに働いたということはいえるのではないでしょうか。

« 現代生活は便利な分 | トップページ | 歴検の季節が近づいてくると »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

岩手県」カテゴリの記事

教育」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本人の道徳心を支えるもの:

« 現代生活は便利な分 | トップページ | 歴検の季節が近づいてくると »