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2016年9月18日 (日)

惣無事令をめぐって

かつて歴検日本史2級で、以下のような問題が出題されたことがありました。

問 下線部〈豊臣秀吉の全国統一)に関連して、秀吉の打ちだした重要な政策の一つとして惣無事令をあげることができる。この惣無事令について延べた文として誤っているものを、次の①~④のうちから一つ選べ。

① 惣無事とは、完全な和睦とあらゆる私戦の禁止を提唱するもので、この方針にもとづいて秀吉は、紛争の解決をすべて公権力に委ねることを強制していった。
② 秀吉は、朝廷の権威と巨大な軍事力を背景に、戦国諸大名に対して惣無事を強要し、この命令に従わなかった島津義久・北条氏政を征討した。
③ 惣無事の「惣」とは特に惣村のことをさしており、惣無事の徹底によって、中世の惣村が形成してきた共同体的な自治機能は解体されていった。
④ 惣無事は、自力救済の伝統を否定することを意味し、大名から百姓・町人にいたるすべての階層で合戦や私闘を禁じる支配原理の一つとして機能した。

惣無事の「惣」は「総」と同意の漢字で「すべて」という意味。また、「中世の惣村が形成してきた共同体的な自治機能」は、近世においても統治のために利用されたので③が誤り。

戦国大名の分国法に採用された「喧嘩両成敗」はあったものの、中世社会の底流には、私的武力行使を正義とする自力救済の考え方が根強く存在していました。

秀吉は、朝廷の権威と巨大な軍事力を背景に惣無事令を出し、自力救済の観念を法によって規制。紛争の解決を公権力に委ねるものとしました。これによって領土解決を武力により解決する戦国時代が終結したのです。

領土問題は最終的には法によって解決するしかないと考えます。そうでなければ、果てしない暴力的報復が続くおそれがある。

近世社会の知恵をどこぞの国も見習ってもらいたいと思います。

解答 ③

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