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2016年9月 2日 (金)

「革新」をめぐって

2005年の歴検日本史1級で、以下のような問題が出題されました。

岸信介について述べた次の文章を読み、あとの問いに答えなさい。

岸信介(1896年11月13日生~1987年8月7日没)は、昭和史におけるいくつかの重大な局面に、決定的な刻印を残した政治家である。
戦前の岸信介の経歴を一言で要約すれば、戦時統制経済体制の構築をめざした経済官僚の一群をさす(  )官僚から東条英機内閣の閣僚へ、ということになろう。一般に、戦後の岸のもつイメージの強烈さのためか、戦前から他とは違う超大物ぶりを発揮していたかのような風説もままみられるが、彼は必ずしも、この戦争の時代を順風満帆の状態で駆け抜けることができたわけではない。というよりも、むしろ蹉跌も多い。
たとえば1937年、満州国に赴任していた岸は、(  )コンツェルン本社の満州移駐を実現するが、同時に計画されたアメリカ資本の導入には失敗した。この点について岸は、「私は関東軍が反対しなかったら、できたと思いますね」と述べている。(以下略)

問 空欄(  )・(  )にあてはまる語句の組み合わせとして正しいものを、次の1~4のうちから一つ選べ。

 ① ア-大蔵 イ-日窒  ② ア-革新 イ-日産
 ③ ア-大蔵 イ-日産  ④ ア-革新 イ-日窒

アに関して、日中戦争・太平洋戦争期に戦時統制経済の実現を図った官僚を「革新官僚」と呼びました。イは「満州」からわかります。

安倍政権は「保守」ではなく「革新」なのではないでしょうか。大多数の人々が現状に満足していない限り、「改革派」が幅を利かせるのが世の常なのかもしれませんが、時には「変えない」という判断が正しい場合もあるということを忘れてはいけません。

解答 ②

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