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2016年7月10日 (日)

マイナス金利とは何だったのか

日本銀行は「銀行の銀行」です。一般の銀行は預金の一部を日銀に預けておかなくてはなりません。銀行がつぶれそうになって取り付け騒ぎが起きたとき、日銀の口座のお金で払えるようにするためです。

日銀はこれまで、一般の銀行から預かっている当座預金のうち一定の水準を超える金額に0.1%の金利をつけていました。0.1パーセントとはいえ、私たちの銀行口座よりも高い金利です。預けておけばお金は増えるわけですから、一般の銀行はなかなかお金を引き出そうとしません。そこで日銀は、金利をマイナス0.1%に引き下げることに決めたのです。いわゆるマイナス金利の導入です。銀行に対して、「日銀に預けてマイナス金利を取られるくらいなら、お金を引き出して企業や個人に貸し出しなさい」というメッセージだったわけです。

しかし、残念ながら、市中に資金が出回るようになったようには思えません。ここまでしているにもかかわらず、多くの国民に景気が良くなっているという実感がないのは深刻です。少子化対策に本腰を入れたり社会保障制度の充実をはかるなどして、将来に対する不安を払拭しない限り、根本的に経済が上向くことはないのではないでしょうか。

なお、今回のマイナス金利は、銀行の日銀への預金に適用されるだけで、個人の銀行預金にマイナス金利が課されるわけではありません。念のため。

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