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2015年10月 1日 (木)

アメリカンドリームの果てに

閑静な住宅街にある庭つき一戸建て。夫は書斎で本を読み、専業主婦の妻は最新の設備が整ったキッチンでケーキを焼く。その周りには笑顔の子どもたち。窓の外に広がるのは緑の芝生。そこには白い大型犬が寝そべっている。

テレビドラマや映画を通じて、このようなアメリカの中流家庭に憧れた人たちは多かったのではないでしょうか。

しかし、憧れの対象だったアメリカは、レーガノミックス以来変わっていきました。「小さな政府」を志向し「市場原理」を基盤にした政策の目的は、大企業の競争力を高め経済を上向かせること。そのために規制を緩和・撤廃し、法人税を下げ、代わりに社会保障費を削減する。その結果、所得格差が拡大し二極化が進展。貧困層は「勝ち組」の利益を拡大するシステムの中に組み込まれていきました。この傾向は、9・11以降、より一層顕著になったように思います。

「アメリカンドリーム」という言葉に弱いアメリカ人は、自由や競争が成功をもたらすと信じて疑いませんでした。しかし、新自由主義が行き着いた先は格差の拡大、極端な二極化、そして、一旦貧困層に転落したら二度とそこから抜け出すことができない社会の到来でした。

日本人の外国崇拝、とりわけアメリカ崇拝には抜きがたいものがありますが、日本は決してアメリカの後追いをしてはいけません。

アメリカの二の舞を演じないためには、我々一人ひとりが「知ろうとすること」、何らかの「脅し」がなくても行動できるような人間に近づくことが肝要です。

教育の役割は極めて大きいと言わざるを得ません。

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