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2014年10月27日 (月)

初心忘るべからず

「初心忘るべからず」とは、能を大成した世阿弥の『花鏡』の中にある言葉です。この言葉を座右の銘にしている方も多いのではないでしょうか。

世阿弥のこの遺訓は、初めの頃の真面目な覚悟や情熱を忘れないようにしよう、という意味だと解釈されがちですが、そうではありません。

世阿弥の真意は、現在の水準を維持するために、初心者の頃のみっともなさ、劣悪さを忘れるな、ということにあります。

あのみじめな状態には戻りたくない。現在の水準は、初心の不安と背中合わせの中でこそ維持できる。能に限らず、あらゆることに通じる教えではないでしょうか。

Noh

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