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2014年5月13日 (火)

わかりやすさの研究

人に何かを伝える場合、「わかりやすい」ということが重要な意味を持ちます。こちらがいくら一生懸命話したとしても、相手に何も伝わっていなければ空しさしか残らないからです。

では、どうすればわかりやすく伝えることができるのでしょうか。

わかりやすさを獲得するためには、対象に対する深い理解がなければなりません。ここでいう対象とは二つ。すなわち、教える事柄と教える相手のことです。教える事柄に対する深い理解があるからこそ、特に何が重要であるかが見えるし、思い切って単純化することもできます。相手のレベルを把握しているからこそ、どこまで話せばよいか判断できます。「一を知っていれば一を教えられる」というのは大きな勘違いです。

過大評価を避けること。このことも大切なポイントです。よほど単純なことでない限り、「このくらいは説明しなくてもわかるだろう」と決めてかかってはいけません。専門用語はもちろん、一般的ではあっても難しめの言葉については、できるだけ簡単な言葉に置き換える。加えて、イメージがわきにくい抽象的な内容については、身近な例を挙げたり、図式化するなど「絵」にする工夫も必要です。そして、本当に大事なことについては、何度も繰り返したり、大きい声や文字によって、強く印象づけるようにする。このくらいやって、やっと伝わると考えるべきです。

話す順番も大切です。テーマにしたがってセレクトした知識を、因果関係等を示しながら、最もよいと思われる順番に配列すること。断片的な知識が一本の線でつながったとき、人は「わかった」と実感するものなのです。

わかりやすさは一朝一夕には獲得できません。「わかりやすい」って大変なんです。

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