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2014年1月

2014年1月31日 (金)

本気で戦った人にしか

本気で戦った人にしか、悔しさも喜びも味わえない。

2014年1月30日 (木)

「雑音」を排除せよ!

もうすぐ2月。2月になると、私大入試が本格化します。受験生の皆さん、二重の意味で「雑音」にはくれぐれも気をつけてください。

まず、レトリックなどの問題解決には関係ない情報に目を惑わされないこと。もちろん皆さんはそういったものに目を眩まされずに、解答の根拠を見つける訓練をいっぱい積んできたでしょうが、本番前に改めて申し上げておきます。

それと、試験後に隣近所で答え合わせを絶対にしないこと。耳を貸してもいけません。集中力が削がれるだけです。家に帰ってからの自己採点。安心したい気持ちはわかりますが、これも絶対にしないこと。終わったらさっと切り替えて、次の教科、次の大学に全力を注ぎましょう。

健闘を祈っています!!

2014年1月29日 (水)

歴検の結果が届きました

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月曜日、ようやく歴検の結果が届きました。合格でした。

合否ラインが60点というのは例年通りでしたが、私が受けた日本史1級に関していうと、合格率が前回の27.9%から19.5%に下がっていました。これは、問題の難度が上がったためと思われます。

何はともあれ、皆さんのおかげで、1級3回目の合格を果たすことができました。これで私もマスターです。といっても、喫茶店をやるわけではなく修士になったという意味です。念のため(歴検では、1級に3回合格すると修士に、5回合格すると博士に認定されます)。

2014年1月28日 (火)

公立高校推薦入試

本日は公立高校の推薦入試日です。もちろん一関市内の高校でも推薦入試が行われます。

推薦入試にチャレンジする皆さん、合否のことは考えず、とにかく今まで練習してきたことを出し切れるよう頑張ってきてください。応援しています!!

2014年1月27日 (月)

発見する力

定期テストでは高得点が取れるのに、実力テストや模試になると、途端に振るわなくなる人がいます。あなたもそうではありませんか?

一般に、レベルが上がるほど、単に知っているかどうかを試す問題は減り、「発見する力」が求められるようになります。「気がつく能力」と言い換えてもよいでしょう。このような力は先天的なものもありますが、そういった目を持つ人に教われば、かなりの程度まで高めることができます。

塾の役割は色々ありますが、一番の要は「発見する力」の養成にこそある、と私は考えます。知識だけなら、その気になれば、教科書からでも学べます。しかし、「発見する力」は、本やコンピューターからは決して学べないでしょう。

2014年1月26日 (日)

受験生は皆頑張っています

受験生は皆頑張っています。なかには毎日塾に来る生徒も。その姿は美しい。皆の希望が叶えられることを願ってやみません。

2014年1月25日 (土)

歴検の結果通知書まだ来ず

昨年の12月1日に受けた歴史能力検定の結果通知書がまだ来ていません。他の方もそうなのでしょうか。普通なら1月10日前後には届くはずですが。

歴史能力検定協会には、過去に記述問題の加算を忘れ、80点台を70点台にして返すというミスもあった様子。規模の大きい漢検や英検なら大問題になるところです。人間のすることですから完璧ということはありませんが、協会には速やかで誠実な対応を求めたいと思います。

それにしても遅すぎるよなぁ…

2014年1月24日 (金)

文化相対主義とは

自分の所属しいている民族集団や文化に愛着を持つのは自然な感情ですが、それがエスカレートするとナショナリズムが過激化し、異文化を排斥する方向に向かう、というのは歴史が証明するところです。そのような自民族中心主義(自文化中心主義)への反省から生まれたのが文化相対主義です。

文化相対主義とは、すべての文化は、互いに優劣や善悪といった上下関係のない対等な関係にあるという考え方のことです。

人はどうしても自国の文化を基準に、「鯨の肉を食べるなんて野蛮だ」とか「手づかみで食べるなんて行儀が悪い」と、他国の文化を見てしまいがちですが、文化相対主義はそのような見方とは真逆の態度を意味します。

なお、文化相対主義と似たものに多文化主義がありますが、こちらは、一つの国家や社会において、互いに異なる多数の文化が対等な関係で共存することを積極的に容認していこうとする考え方のことを意味します。カナダやオーストラリアが有名ですね。

 

2014年1月23日 (木)

アナトール・フランスを越えて

大衆に対しては、いかにしてとか、どんな具合にとか言ってはならない。ただ、「そうだ」、あるいは「そうではない」と言わなければならない。

フランスの作家、アナトール・フランスのこの言葉を聞いて、小泉純一郎元首相の政治手法を思い浮かべるのは私だけではないでしょう。小泉氏は、選挙の争点を二者択一に落とし込む名手です。かつての衆議院選挙では「郵政民営化に賛成か、反対か」で、今回の東京都知事選では「原発ゼロに賛成か、反対か」といった具合に。

たしかに原発問題は重要ですし、私も原発再稼働にはもちろん反対です。しかし、あまりにも単純化するのはどうかという気がしないでもありません。

断言口調はわかりやすいし、心地いいものです。大きな方向性を示すのが政治家の役割。それもその通りでしょう。しかし、最も大切なのは、「どのようにして実現するか」という具体策の論議。我々はそこにこそ注目すべきです。

2014年1月22日 (水)

アンパンマンたいそう

『アンパンマンたいそう』は隠れた名曲だと思います。

ある予備校の先生が、入試本番が近づいたちょうど今ぐらいの時期に歌ってくれました。単純かもしれませんが、私はそれで気が楽になった思い出があります。

2014年1月21日 (火)

高2生の皆さんへ

今年のセンター試験が終わりました。センター試験後には悲喜交々。喜びをかみしめている人、実力通りの結果に納得している人。その一方で、悲しみに打ちひしがれている人も残念ながら存在します。

センター試験で失敗が生じるとしたら、原因は基本的に2つしかありません。そもそも勉強が足りないか、時間内にうまく処理することができなかったか。このどちらか、もしくは両方です。特に、時間が足りなくて失敗したというケースが多い。しかし、厳しいことを言うようですが、センター試験が時間のきつい試験であるということは、前もってわかっていたはずです。失敗してしまったのだとしたら、それはおそらく事前に時間内に処理し、目標点をクリアするという練習の量が不足していたためではないでしょうか。

失敗してしまった方、終わってしまったものは仕方がありません。悪いイメージを早く払拭し、2次試験や私大入試に備えましょう。

高2生の皆さん、今度はあなたたちの番です。センター試験は最も時間制約の厳しい試験。ですが、そのことはわかっているわけです。だったら、今から手を打ちましょう。

時間は皆に平等に与えられています。本番までに与えられた時間をどう過ごしてきたか、それで勝負は決まります。いわば、試験場に行くまでにほとんど勝負は決しているわけです。このことを念頭に置いて、これからの1年間を過ごしてください。成功を祈っています。

2014年1月20日 (月)

高校入試直前講習始まりました

昨日から一関学習塾の高校入試直前講習が始まりました。公立高校入試の直前まで、日曜日を使って行います。

過去問演習、リスニング、面接練習、そして弱点の修正。中3生の皆さん、後悔しないように、最後まで気を抜かずにできるだけのことをやっていきましょう。私もしっかりサポートします!!

2014年1月19日 (日)

センター日本史に手塚漫画

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今年度の大学入試センター試験の日本史で、漫画家の手塚治虫氏の生涯を取り上げ、近現代の政治や社会・経済について答えさせる問題が出題されました。

問題文とともに、環境問題を取り上げた氏の『ガラスの地球を救え』や、自身の漫画家生活を振り返った『ぼくはマンガ家』の文章の一部、自らの中学時代を描いた『紙の砦』の漫画の一場面も掲載。ヴィジュアル色の強い出題となりました。センター試験での商業漫画の掲載は初。

参考までに1問だけ抜粋します。

問 下線部(軍需工場に動員)に関連して、満州事変以後の軍需産業と経済について述べ
 た文として誤っているものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
 ① 軍部と結びついた新興財閥は、朝鮮・満州へ活発な投資を行った。
 ② 物資動員計画を立案する企画院が設立された。
 ③ 労働組合は解散させられ、日本労働組合総評議会が結成された。
 ④ 日本軍が南部仏印に進駐すると、アメリカは対日石油輸出を禁止した。

既成の労働組合を解散させてできたのは、「日本労働組合総評議会」ではなく「大日本産業報国会」。正解は③です。

受験生でそういう心境に達するのは難しいかもしれませんが、勉強というのは本質的に遊びです。嫌々ではなく楽しみを感じながら勉強してきた人は強いですし、そのような人は入試という関門も楽に突破することでしょう。
 

2014年1月18日 (土)

一関一高附属中学校入学者選抜検査

今日は、一関一高附属中学校入学者選抜検査の日でした。受検した皆さん、お疲れ様でした。あとは良い結果が出ることを信じて待ちましょう。

これから附属中を受けようと考えている市内の小学生及び保護者の皆さん、適性検査を軽く考えてはいけません。失礼ながら、小学生が受ける試験だからと、少し頑張れば受かるくらいに考えている方が多いように感じます。

学校の授業では物足りなく感じているという方でもない限り、現在の学力にもよりますが、準備に2年くらいは必要というのが嘘偽らざるところです。少なくとも、小6も半ばになってから受検を思い立って、それで受かるようなところではないことだけは確かです。

過去問を見ればすぐわかることですが、適性検査の問題と学校のテストは、レベルも内容も全くといっていいほど異なります。ですから、適性検査を意識して準備を進めてきた人ほど有利なのはいうまでもありません。

もちろん小学生の皆が附属中を目指すわけではありませんし、その必要もありません。しかし、本気で入学を希望されるなら早めにスタートを切ることをお薦めします。

2014年1月17日 (金)

明日からセンター試験

いよいよ明日からセンター試験です。受験生の皆さんは緊張していることでしょう。

以前、「本当の睡眠学習」という記事に書いたことですが、蓄えた知識を整理して「使える」状態に変えることが、睡眠の大切な役割の1つです。

このような睡眠の重要性を知っていると、試験前に緊張して眠れなかったらどうしようと、プレッシャーに感じる人がいるかもしれません。しかし、心配ご無用。脳科学によれば、静かな部屋で目を閉じてさえいれば、それだけで睡眠と同じ効果があるのだそうです。ですから、仮に眠れなかったとしても、腦に余計な情報を入れずに静かにしていればそれだけでよいのです。

「眠らなくても大丈夫なのだ」と知ったあなたは、「寝なきゃいけない」というプレッシャーから解放されました。きっと自然に寝入ることができるでしょう。

全国の受験生の皆さん、明日はこれまでやってきたことを信じ、ベストを尽くしてきてください。

2014年1月16日 (木)

日本史と漢文

問 学制に関連して、この法令の「序文」の名称を漢字4字で記せ。(早大―文化構想)

設問にいう「序文」とは、教科書にも載っている太政官布告「学事奨励に関する被仰出書」を指すことは明らかです。それを漢字4字で答えよというのですから、「被仰出書」が答えとなります。

この問題によって、受験生は教科書や史料集に日頃からどれだけ親しんでいるかと同時に、漢文の力も試されているといえます。「被」は受身の助動詞で動詞の前に置かれますよね。だから、「被告人」は「告げられた人」を意味するわけです。漢字の順番を間違えないよう気をつけてください。「被仰出書」、これで「おおせいだされしょ」と読みます。

解答 被仰出書

2014年1月15日 (水)

バロンドール

358821_heroa13日、FIFAバロンドール2013の授賞式がスイスのチューリッヒで行われ、レアル・マドリードのポルトガル代表FWクリティアーノ・ロナウドが 年間最優秀選手に輝きました。

同選手のバロンドール受賞はマンチェスター・ユナイテッド所属時の2008年以来、5年ぶり2度目。4年連続受賞のバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、タイトルを総なめにしたバイエルンミュンヘンのフランス代表MFフランク・リベリを抑えての受賞でした。

C・ロナウドは、2013年に公式戦で驚異の69ゴールをマーク。ポルトガル代表キャプテンとしても、スウェーデンとのプレーオフで4ゴールを挙げ、チームをワールドカップ出場へ導きました。

戦術が高度化した現代サッカーにおいて、これだけの決定力を誇る選手はめったにいません。世界最優秀選手にふさわしい活躍だったと思います。

 

2014年1月14日 (火)

続ける工夫

高校受験にしろ大学受験にしろ、受験勉強というのは長期戦です。しかし、人間ですから飽きるのはしかたがないこと。受験勉強と向き合うしかない日々に、飽きない工夫は不可欠です。

簡単に効果が得られるのが、種類の違う勉強を交互にすること。「得意教科→苦手教科→得意教科」、「単純暗記→問題演習→単純暗記」というようにスケジュールを組んでみましょう。

同じ教科の勉強を長時間続けるのではなく、1教科にかける勉強時間を短くしてみるのもよいかもしれません。

このように、自分なりに続けられる工夫をすることがとても大事です。アイデア次第で受験勉強は楽しく続けられるものです。

長期戦となる受験においては、途中でパワー切れを起こさないように、自分でモチベーションを上げる工夫していきましょう。

2014年1月13日 (月)

「有機」と「無機」

評論によく登場する言葉に「有機」と「無機」があります。

「有機」には、「生命力のある様子」という意味と「各部分が密接につながり、調和が保たれている様子」という意味があり、特に重要なのは後者の意味です。人間をはじめとした生物をイメージするとよいでしょう。

これに対し、「無機」は「生命が感じられない様子」という意味です。こちらは機械をイメージするとよいでしょう。

部分が関連しあって全体を形づくっているのが「有機」で、部分をバラバラに解体しても、再構成すれば元通りにできるのが「無機」、人間的なあたたかみが感じられるのが「有機」で、あたたかみがないのが「無機」ということもできるでしょう。

2014年1月12日 (日)

白ゆりテスト 入試リハーサルテスト①

本日、塾内で白ゆりテストを実施しました。中3生の皆様、お疲れ様でした。

授業でも行いますが、残念ながらすべての問題について詳しく振り返ることは、時間的に不可能です。テスト後に配布した解答冊子を使って、個人的にも復習をしてみてください。テストは結果も大事ですが、それ以上に復習をしっかりすることが大切です。

絶対に後悔しないために、入試が終わるまで気を抜くことなく、できるだけのことをやっていきましょう。頑張れ、受験生!!

2014年1月11日 (土)

日本史と世界史 ~その3~

日本史の中の世界史的な問題第3弾。上智大学法学部の入試から。

次の史料について各問に答えなさい。

一五八五年三月二十三日(天正十三年二月二十二日)
「……昨夕密に、(ア)我等の君の足に接吻せしめたるが、これを引見するに当りて、愛憐の情を催されたり。蓋し、彼等が年齢十五歳より十八歳までにして、鬚なくオリーブがかりたる色の青年なりし故なるべし。(中略)(イ)イスパニア国王の大使は、彼等の外出のための馬車、竝びに馬丁を貸与せり。彼等は水及び湯を飲む。今朝(ウ)カルヂナル・サン・シストと午餐を共にせり。余事は更に通信すべし。」(出典:『大日本史料』第十一編別巻ノ-275~276ページ)

問1 この史料に語られている事実は、日本史上にとっても重要な出来事であった。その名
  称をマークしなさい。
  a 慶長遣欧使節  b 天文遣欧使節  c  寛永遣欧使節
  d 元和遣欧使節  e 天正遣欧使節  f 文禄遣欧使節
問2 下線(ア)について、「我等の君」とはローマ教皇のことである。この時、使節が謁見し
  たローマ教皇は誰か。
  [ヒント] その人物は太陽暦の名前に自身の名を留めている。
  a レオ十世  b ユリウス二世  c  ビウス五世
  d グレゴリウス十三世  e クレメント八世  f パウルス五世
問3 下線(イ)の、当時のイスパニア王は誰か。正しい記号をマークしなさい。
  a ジョアン三世  b フェリペ二世  c  カルロス五世
  d フェルディナンド  e イザベラ  f ニコラス五世
問4 下線(ウ)にある「カルヂナル」(枢機卿)とは、教皇を占拠するカトリック教会の職の名
  である。実際、使節が謁見した直後に新たな教皇が選出されている。その教皇選挙は
  何とよばれるか。正しい記号をマークせよ。
  a ウディエンツァ  b スペッターコロ  c  テアトル
  d マニフェスト  e ネゴチオ  f コンクラーベ

問1が天正遣欧使節であることは、日本史選択者ならすぐわかるでしょう。問2も易しい問題。親切にヒントまでつけてくれていますが、ノーヒントでもいけるはずです(グレゴリウス十三世の名は、山川出版の『詳説日本史B』の脚注に記載されているので教科書レベルです)。問3は少し難しいかもしれません。しかし、中学歴史をちゃんと勉強していたのなら答えられます。16世紀後半といえば、スペイン絶対王政の全盛期で、そのときの国王はフェリペ二世です。問題は問4。これは世界史の問題だったとしてもきついのではないでしょうか。ヒントや手がかりもありません。「上智はカトリック系の大学だから」と言われてしまえばそれまでですが、日本史選択者にコンクラーベを求めるのは明らかにやりすぎな気がします。

日本史の枠で世界史的出題をするのはかまいませんが、その場合、教科書に記載されているものか、史料等から手がかりを発見できるものにするのが暗黙のルールだと思います。

解答 問1 e  問2 d  問3 b  問4 f 

2014年1月10日 (金)

日本史と世界史 ~その2~

日本史の中の世界史的な問題第2弾。早稲田大学政治経済学部の入試から。

次の史料は、『特命全権大使 米欧回覧実記』から抜粋したものである。これを読んで、下記の問いに答えよ。

本日ノ享会ニ於テ、親ラ(みずから)其幼時ヨリノ実歴ヲ話シテ言フ、方今世界ノ各国、ミナ親睦礼儀ヲ以テ相交ルトハイエトモ、是全ク表面ノ名義ニテ、其陰私ニ於テハ、強弱相凌キ、大小相侮ルノ情景ナリ、……カノ所謂ル(いわゆる)国際法ハ、列国ノ権利ヲ保全スル典常トハイヘトモ、大国ノ利ヲ争フヤ、己ニ利アレハ、国際法ヲ執ヘテ動カサス、若シ不利ナレハ、翻スニ兵威ヲ以テス、固リ(もとより)常守アルナシ……聞ク英仏諸国ハ、海外ニ属地ヲ貪リ、物産ヲ利シ、其威力ヲ擅(ほしいまま)ニシ、諸国ミナ其所為ヲ憂苦スト、欧州親睦ノ交ハ、未タ信ヲオクニ足ラス、諸公モ必ス内顧自懼ノ念ヲ放ツコトハナカルナラン、是予カ小国ニ生シ、其情態ヲ親知セルニヨリ、尤モ深ク諒知スル所ナリ、予カ世議ヲ顧ミスシテ、国権ヲ完ニセル本心モ、亦此ニ他ナラス、故ニ当時日本二於テ、親睦相交ルノ国多シトイヘトモ、国権自主ヲ重ンスル日耳曼ノ如キハ、其親睦中ノ最モ親睦ナル国ナルヘシト謂ヘリ、……

問 下線部の候とは誰か。
  ア オールコック  イ ルイ・ボナパルト  ウ ガリバルディ  
  エ ビスマルク   オ グラント

日本史の問題としては難問の部類に含まれるでしょう。しかし、例によって、解決の糸口はあります。まず、史料中の「聞ク英仏諸国ハ、海外ニ属地ヲ貪リ、物産ヲ利シ、其威力ヲ擅(ほしいまま)ニシ、諸国ミナ其所為ヲ憂苦ス」という記述から、ア(イギリス)とイ(フランス)が除外できます。次に、「予カ小国ニ生シ」という記述から、オ(アメリカ)も除外できます。残るはウ(イタリア)かエ(ドイツ)ですが、日本の陸軍や大日本帝国憲法がドイツをモデルにしたことを考え合わせれば、答えはエだとわかるでしょう。

解答 エ

なお、漢検1級クラスの実力の持ち主で、史料中の「日耳曼」を「ゲルマン」と読める人なら、エが答えであるということにさらに確信が持てるでしょう。

2014年1月 9日 (木)

日本史と世界史 ~その1~

「世界の中の日本」を意識しているのが日本史の特徴である、ということを「国史と日本史」という記事で述べました。ですから、日本史の問題の中に世界史的な問題が登場することが間々あります。

以下は、歴検日本史1級の過去問からの抜粋です。ジョナサン=スウィフトの『ガリヴァ―旅行記』第3編を題材にした、なかなかおもしろい問題でした。

問 「アンボイナ号」とはアンボイナ事件を意識した船名であるといわれている。アンボイナ
 事件とは、現インドネシア領のアンボイナ島にイギリスが設けていた拠点を香料貿易の
 独占を狙ったオランダが襲撃し、その拠点にいたイギリス人や、そこに雇われていた日 
 本人らを虐殺した事件である。この事件は当時の日本人の活動範囲を想像させるもので
 もあるが、これにより拠点を失ったイギリスは、以後、東南アジア・東アジアの貿易から撤
 退し、インドとの貿易に力を注ぐことになる。この事件と同じ年に、日本とイギリスとの国
 際関係にまつわるある出来事が起きているが、この出来事について述べた文として正し
 いものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
① リーフデ号に乗って日本に漂着したイギリス人ウィリアム=アダムズが、家康に面会し
 てその顧問となった。
② シンガポールをイギリス領として獲得したトーマス=ラッフルズが、日本との接触を試
 みたが失敗した。
③ イギリスは平戸に商館を設けていたが、利益があがらないため、日本から撤退した。
④ イギリスの軍艦フェートン号が長崎に侵入する事件が発生した。

アンボイナ事件がいつの事件か知っていれば簡単ですが、日本史選択者にそれを期待するのは酷というものでしょう。しかし、手がかりはあります。それは、問題文の「これ(=アンボイナ事件)により拠点を失ったイギリスは、以後、東南アジア・東アジアの貿易から撤退」という記述です。ここから③が答えであるというのが類推できます。事実、正解は③です。

世界史選択者なら常識でしょうが、アンボイナ事件は1623年の事件です。イギリスが平戸の商館から撤退したのも1623年のことでした。こちらは日本史選択者なら知っておくべき事柄です。

このように、日本だけで完結せず、世界の出来事と日本を結びつけて考えようとするのが日本史の大きな特徴なのです。

2014年1月 8日 (水)

冬期講習終了

一関学習塾の冬期講習が無事終了しました。私がいちいち言わなくても、一人ひとりが当たり前のことを当たり前のように頑張っていた5日間でした。欠席・遅刻もありませんでした。生徒さん及び保護者の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました!!

2014年1月 7日 (火)

平成

1月7日は昭和天皇が崩御した日です。それに伴って現天皇が即位し、元号が「平成」と改められました。

私は、今でこそ平成26年と聞いて2014年のことだとピンときますが、平成になってもしばらくは、1994年は昭和69年のように、昭和に置き換えて考えていた人間です。そうしなくてもよくなったときに、私の中で昭和が終わったのでしょう。

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2014年1月 6日 (月)

黒田官兵衛孝高

Image4今年のNHKの大河ドラマ『軍師官兵衛』が始まりましたね。

黒田官兵衛孝高といえば、本能寺の変で織田信長が死去した際、取り乱す秀吉に対し、「御運が開かれる機会が参りましたな」と、中国大返しを促した人物として知られています。以後、秀吉は孝高の智謀を恐れるようになりました。

全国統一後のあるとき、秀吉は家臣に自分の次の天下人は誰だと思うか尋ねました。家臣たちは徳川家康の名を挙げましたが、秀吉は黒田官兵衛孝高の名前を挙げ、「官兵衛がその気になれば、わしが生きている間にも天下を取るだろう」と言いました。側近が「官兵衛殿は10万石程度の小大名に過ぎませんが」と聞き返すと、秀吉は「お前たちは奴の本当の力量をわかっていない。奴にもし100万石を与えたなら途端に天下を取ってしまう」と言ったといいます。

賢い人物にありがちなことですが、官兵衛孝高は才気が勝ちすぎてかわいげに欠けるところがあったように思います。そこが天下人秀吉との差だったのではないでしょうか。もっとも、「人に媚びず、富貴を望まず」を遺訓とした官兵衛ですから、天下を狙う気は最初からなかったのかもしれませんが。

2014年1月 5日 (日)

傍線部だけ見るな!

年が明け、センター試験まで約2週間となりました。

受験生の皆さん、古典や英語で、傍線部に知っている単語や文法がなかったらどうしよう、と不安になったことはありませんか。でも安心してください。受験するなら当然知っておくべき単語・文法(いわゆる、お約束の基礎)は除きますが、それ以外が問題になっている場合、ヒントが与えられているのが普通です。センター試験であれば、解決の糸口は必ずあると言い切ってしまってもかまいません。

ですから、本番では、傍線部のみに目が行くという視野狭窄に陥らずに、落ち着いて前後を見るようにしましょう。同意表現や同じ形の反復、指示語、接続語、対比など、何らかのヒントが見つかるはずです。

注意してほしいのは、基礎力がなければ気がつくものも気がつかない、ということ。ですから、基礎・基本だとバカにすることなく、最後の最後までその充実に努めてください。

試験では奇跡は起きません。準備がすべてです。受験生の皆さんが、しっかりとした準備をして本番を迎えられることを願っています。

2014年1月 4日 (土)

仕事始め

一関学習塾の冬期講習B日程の開始です。正月気分を忘れて、今日からまた頑張りましょう!!

2014年1月 3日 (金)

国史と日本史

国史と日本史はどう違うのでしょうか。大学でも国史といっているところもあれば日本史といっているところもあり、一言でいうのは難しいのですが大ざっぱにいえば、国史というのは、日本の歴史をそれ自体独立したものとしてとらえようとする傾向が強く、日本史というのは、日本の歴史を世界の歴史の中に置いて比較、考察しようとする傾向が強い、ということができます。

よくいわれるように、日本史の教科書は無機質な、乾いた文体で書かれています。また、大学受験を意識し、細かな名辞や知識まで記載されているため、単なる事実(とされていること)の羅列であり、壮大な物語性に欠ける、との指摘も否定できません。

しかし、保守系の人は反対かもしれませんが、私は、過度な自虐史観に陥りさえしなければ、戦後の国史教育から日本史への変化は悪くないものだったと考えています。ただ、日本史は、受験に使うかどうかはともかく必修であるべきで、選択科目となっている現状には大いなる疑問を感じています。

2014年1月 2日 (木)

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GoogleのこのCM、小学校高学年以上であれば誰でもチャレンジでき、しかも、そう簡単には答えが出ない問題をもってきたところがうまい! 多少なりとも知的好奇心のある人ならついつい考えてしまうため、いやでも印象に残るからです。

もう答えをご存知の方も多いでしょうが、参考までに正解を載せておきます。知りたくない方はご自分で答えを出してからどうぞ。

解答 8÷(1-1÷5)

2014年1月 1日 (水)

あけましておめでとうございます

One child, one teacher, one book and one pen can change the world.マララ・ユスフザイ)

教育はあなたの世界を変えます。

今年も一関学習塾をよろしくお願い申し上げます。

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