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2013年9月17日 (火)

先入観との戦い ~その3~

次の史料を読み、下記の設問に答えよ。解答はもっとも適当なものを1つ選び、その番号をマークせよ。(早大―商・改)

(史料)
(第4条)
 一 弓鉄砲馬以下家職の道、忘るべからざる事、
(第11条)
 一 大事の御国を預かりこれある事に候間、万事油断仕るまじき事、
(第19条)
 一 仁義礼智信、一つもかけては諸道成就なるべからざる事、
 右の条々ふだん心にかけ、文武両道の嗜(たしな)み専一に候、合戦を心にかけ候といえども、常に稽古ならざる事に候、巧者その道を知りたる人により雑談を聞き、その心持ちあるべく候、……
  寛永二年八月三日
                                                  (藤堂高虎)
              和泉守  (花押)
                 (高次)
 藤堂大学助殿

問 下線部の意味としてふさわしいものはどれか。
 1 日本国  2 幕府  3 藩  4 国衙  5 国司

現代の我々にとって、「国」といえば「国家」のことですが、江戸時代の人々にとっては、そうではありませんでした。それに、もし答えが 1 なら問題になりません。当時の人々にとって、「国」とは「藩」のことでした。

解答 3

このように、常識というのは永遠不変のものではなく、時や場所によって変わるものです。歴史を把握し理解するためには、当時の人々の生きた時代状況を考え合わせる必要があります。現代の知恵や常識で判断したり評価したりするのは、本来誤った態度です。高みから彼らを見下ろすのではなく、彼らと同じ地平に立とうと努めること。このことがとても大切です。歴史には想像力を育む面もあるのです。
  
  

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