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2013年7月24日 (水)

河童忌に

20110526153036_88500本日は河童忌。芥川龍之介の命日です。

芥川は内外の古典を題材にして、それらに新しい解釈を与え、現代にまで通じる普遍的な主題を提示しました。その短編小説は技巧に長け、趣向を凝らした作品の完成度は比類がありません。

作家の真の人生の明証は書くという行為のなかにのみ存在し、日常生活はすべて人生の残滓にすぎぬ。いうなれば、『地獄変』の絵仏師良秀は彼自身の姿でもあったのでしょう。

漱石は芥川に宛てて、「勉強しますか。何か書きますか。……どうぞ偉くなって下さい。然し無暗にあせっては不可ません。たゞ牛のやうに図々しく進んで行くのが大事です」という手紙を書き送っています。しかし、芥川は牛にはなれませんでした。やがて才能のすべてを燃焼させて、短距離走者のようにその短い生涯を駆け抜けていったのです。

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