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2013年5月 9日 (木)

慶応と近現代の大衆文化

2006年慶応義塾大学文学部日本史からの抜粋。

次の文章を読み、文中の空欄に当てはまる語句を、それぞれの語群の中から選び、数字を記せ。

(略)
軍国主義の強化とともに、一時的に抑えられていった流行歌は、占領下の日本で、並木路子の( 1-リンゴの唄 2-東京ブギウギ 3-青い山脈 4-憧れのハワイ航路 )などによみがえり、人々に復興へのエネルギーを与えていった。
一方、文芸方面では、1913年、「都新聞」に連載された( 1-中里介山 2-幸田露伴 3-森鷗外 4-野村胡堂 )の「大菩薩峠」が大衆化のさきがけとなった。やがて雑誌メディアの発達にともない、( 1-高村光太郎 2-江戸川乱歩 3-大佛次郎 4-下村観山 )の「鞍馬天狗」などの小説が民衆の広い支持を受けた。( 1-吉川英治 2-横光利一 3-徳永直 4-永井荷風 )の「宮本武蔵」などとともに、前近代に時代設定しつつ、大幅にフィクションを展開したこれらの時代小説は、日本人の歴史意識の形成に少なからざる影響を与えた。
新聞や雑誌に連載された漫画もまた、広汎な人気を博した。なかでも、田川水泡の( 1-フクちゃん 2-冒険ダン吉 3-のらくろ 4-猿飛佐助 )は、戦前の民衆に広く受け入れられた。漫画は、昭和初期に全盛期を迎えたが、戦後も( 1-手塚治虫 2-長谷川町子 3-円谷英二 4-島田啓三 )によってストーリー漫画の新たな形がつくりだされ、現在の発展につながった。

解答 1、1、3、1、3、1 

これも日本史です。ある世代より上の方にとっては、「これが慶応の問題? 常識問題、サービス問題じゃないの?」とお思いになるでしょうが、当時受験した昭和60年代生まれの人たちにとっては、大衆文学は答えられるにしても、それ以外は意表を突かれた難問だったのです。どれだけ興味、関心の幅を広げていたかが問われる問題でした。

私としては、ついにここまで来たかと思うと同時に、慶応大学が「戦後史、文化史も手を抜くなよ」と言っている気がして、おもしろかったことを覚えています。

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