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2013年5月 7日 (火)

読む国語辞典

私に、国語辞典は「引く」だけでなく、「読む」ものでもあるということを教えてくれたのは、「新解さん」こと『新明解国語辞典』でした。

たとえば、

れんあい【恋愛】=特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき、常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと。

たとえば、

どうぶつえん【動物園】=捕らえてきた動物を、人工的環境と規則的な給餌により野生から遊離し、動く標本として一般に見せる、啓蒙を兼ねた娯楽施設。

時として出てくる、この独特で、アイロニーの効いた解釈は私たちを魅了します。しかし、「新解さん」のはるか以前にもユニークな解説の国語辞典は存在しました。その名は『言海』。明治24年(1891)成立。著者は、一関出身の蘭学者大槻玄沢の孫で、国語学者の大槻文彦です。

例を挙げれば、

デモクラシー=下流ノ人民ヲ本トシテ、制度ヲ立テ、政治ヲ行ウベシト云ウコト。古エノ所謂、下克上ト云ウモノカ

ねこ=温柔ニシテ馴レ易ク、又能ク鼠ヲ捕フレバ畜フ、然レドモ窃盗ノ性アリ、形虎ニ似テ二尺ニ足ラズ、睡ヲ好ミ寒ヲ畏ル

文語で書かれているため、現在の私たちには多少読みづらいところもありますが、言わんとするところは十分伝わります。『言海』あってこその「新解さん」なんだなぁと改めて思います。

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