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2013年4月21日 (日)

論述問題にまつわる二つの誤解

論述問題には二つの誤解があります。

一つは、埋めればよいという誤解です。「とにかく何か書いておけばちゃんと読んでもらえるはず」という考えは捨てるべきです。当たり前ですが、論述問題には明確な出題意図があり、それに基づいて採点ポイントが設定されています。したがって、そこから大きく外れている答案はまともに読んでもらえません。また、そうでなければ大量の答案を短期間で処理することはできませんし、読む人によって得点が異なるということにもなりかねません。論述問題攻略のカギは、相手の要求に合わせるということに尽きます。このことを忘れてはいけません。

論述問題に関するもう一つの誤解は、採点基準に関するものです。模試と入試では、たとえ同じ問題であったとしても、採点基準が異なります。得意な人から苦手な人まで様々な人たちが受ける模試の採点基準と、ほぼ同程度の実力の人たちが受ける入試(特に、国公立大学の二次試験)の採点基準が同じであるはずがありません。それだと差がつかないからです。模試をもとに合格点を考えていると、実際は思ったよりずっと取れていなかったということになりがちです。ある年の東大入試で、「数年前の日本史の設問の一部と、その際、低い評点しか与えられなかったという受験生の答案の例を引いて、なぜ低い評点しか与えられなかったかを考え、設問に対する新しい解答を書かせる」という問題が出たことがありますが、そこで引用されたのは、実は赤本の解答だったという話があります。このように、レベルが上がれば上がるほど、採点基準は厳しくなるという事実も忘れるべきではないでしょう。

論述問題に取り組む際には、採点基準が詳しく書いてある問題集を使うことと、できれば信頼できる先生に添削してもらうことをお薦めします。どこまで「人に優しく、自分に厳しく」できるか、それがポイントです。

 

 

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