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2013年4月

2013年4月30日 (火)

リンカーン

第85回アカデミー賞で12部門にノミネートされた、スティーブン・スピルバーグ監督の映画『リンカーン』が全国で上映されています。

ほとんどの日本人にとって、リンカーンとの初めての出会いは、社会の授業で南北戦争について教わったときだったのではないでしょうか。そして、そのとき、例の「人民の、人民による、人民のための政治」というゲティスバーグ演説の一節についても耳にしたはずです。

民主政治の意味を最も簡潔に表現したとされるこの言葉を聞いたとき、皆さんはちょっとした疑問を持ちませんでしたか。「人民の政治」と「人民による政治」、どちらも「人民が政治の主役である」という意味で、同じなのではないかという疑問です。

“government  of  the  people,  by  the  people,  for  the  people”の“of”が 日本語の「の」に当たっているわけですが、「の」にも様々な意味があります。たとえば、「月の明るい夜」の「の」は「が」に置き換えられますし、「登るのは困難だ」の「の」は「こと」に置き換えられます。「新大陸の発見」といったら「新大陸を発見した」という意味です。

ここでの“of”は、3つめの例にあげた「を」に相当します。というのは、英語が得意な方ならご存じだと思いますが、名詞構文のパターンの1つに、「他動詞派生の名詞+of+名詞」ときたら「名詞を~すること」と訳すというのがあるからです。

“government  of  the  people,  by  the  people,  for  the  people”は「人民の、人民による、人民のための政治」ではなく、「人民が、人民のために、人民自らを統治すること」と解した方がしっくりきますし、より民主政治の本質を表しているといえるのではないでしょうか。

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2013年4月29日 (月)

昭和の日に

散る桜 昭和は 遠くなりにけり

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2013年4月28日 (日)

正露丸

「正露丸」は元々は「征露丸」でした。

1902年、大阪市天王寺区の中島佐一氏が、木(もく)クレオソートを主原料とする薬を国産化し、「忠勇征露丸」として製造販売を開始したのが始まりです。

当時、日本の軍隊にとって衛生状態の悪い外地における兵士の死亡原因が、戦死より病死の方が多いというのが実情でした。江戸時代末期にドイツから入った木クレオソートは、胃腸病だけではなく肺炎や肺結核にも用いられていましたが、この木クレオソートをカンゾウ末(まつ)などで練って丸薬にし、兵士が戦地に携行して服用できるようにしたのがクレオソート丸すなわち「正露丸」です。

商品名は、日露戦争開戦前という時代背景から、ロシアを征伐することと、将兵の士気高揚の意味を併せて命名されたといわれています。

第二次世界大戦後の1946年に、大幸薬品が製造販売権を取得。「中島正露丸」として製造販売を再開しました。その後、1954年に「正露丸」に名前が変更され、現在に至っています。

なお、「正露丸」の「ラッパのマーク」は、日露戦争で戦死した木口小平が敵の銃弾を何発受けても死ぬまで進軍ラッパを吹き続けたというエピソードから来ており、テーマソングのラッパのメロディーは、軍隊の「食事ラッパ」がそのまま採用されているそうです。

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2013年4月27日 (土)

色川武大と阿佐田哲也の世界

最晩年を一関で過ごした作家色川武大の企画展「色川武大と阿佐田哲也の世界」が、大町のなのはなプラザで開催されています。塾の近くということもあって、ちょっと覗いてきました。

会場には執筆作品の他に、色川さんが愛用していたマージャン牌、趣味で集めたジャズレコード、ビデオなどが展示されていました。それらの品々から、直木賞作家というより身近な人間としての側面を垣間見ることができて、なかなかおもしろかったです。

色川さんには゛阿佐田哲也″という名前もあります。これはマージャンをやっていて、いつの間にか朝を迎え、「朝だ、徹夜だ!」と叫んだことに由来しています。ダジャレなのですが、いかにも『麻雀放浪記』の作者らしいエピソードで、私は好きです。

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2013年4月26日 (金)

反対、違う

゛反対"というものを考えるとき、注意しなければならないことがあります。それは、゛反対"である両者には必ず共通点があるということです。たとえば、「上と下」には「縦の方向」という共通点が、「速いと遅い」には「速度」という共通点があるといった具合に。

゛違う"についても同じことがいえます。よく「違うんだから何だっていいじゃないか」と言う人がいるのですが、考えてみてください。私たちは「りんごとみかんは違う」とは言っても、「りんごとおっさんは違う」とは言いません。もちろんりんごとおっさんは違います。が、決してそうは言いません。そもそも、人が2つのものを比べて゛違う"と言うとき、両者の間に共通点がある、ということが前提になっているのです。

このことがちゃんとわかっていると、読解問題で鉛筆が止まってしまった際に助けになる場合があります。覚えておいて損はないでしょう。

2013年4月25日 (木)

ノートの思い出

小学生のとき、ノートはジャポニカ学習帳でした。ノートの裏には豆知識のようなものが載っていて、それもちょっとした楽しみとなっていました。

ノートの豆知識の中で今も覚えているのが坂本龍馬に関するものです。

当時、土佐藩士の間で長い刀を差すことが流行っていました。ある日、旧友が龍馬に再会したとき、龍馬は短い刀を差していました。旧友がそのことを指摘したところ、「短い刀の方が実戦で使うには扱いやすい」と言われ、その言葉に旧友は納得します。

次に再会したとき、旧友がこれ見よがしに龍馬に短刀を見せたところ、龍馬は懐からピストルを取り出し、「ピストルの前では刀なんて役に立たない」と言って、空に向かってピストルをズドンと撃ちます。またも納得した旧友は早速ピストルを買い求めに走りました。

そして、三度再会したとき、旧友がピストルを見せたところ、今度、龍馬は洋書を取り出し、「これからは刀や銃の時代じゃない。万国公法(国際法)によって話し合いで決める時代じゃ」と言い放ちました。龍馬は常に時代の先を見ていたのです。

たしか、こんな話だったと思います。小学生の私は、ともに添えられた龍馬の絵にサングラスやキズなどの落書きをしながらも、「へぇ~、こんな人が日本にいたんだ」と思ったものでした。もしかしたら、歴史に興味を持つようになったきっかけは、案外こんなところにあったのかもしれません。

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2013年4月24日 (水)

再読のすゝめ

理想的なテキストとの出合いというものを考えるとき、私が思い出すのは藤子不二雄先生の『まんが道』です。

藤子不二雄こと、藤本弘、安孫子素雄。二人が少年だった昭和20年代はまだ月刊誌しかない時代で、しかも現在に比べて漫画の数も、ページ数もはるかに少ないものでした。彼らは、次の発売日まで何度も何度も同じ漫画を読み返しました。なかでも手塚漫画に魅了された二人は、単行本を丸々一冊模写したこともあります。やがて二人は、手塚治虫の後を追うように漫画家になるのでした。

今日からみれば、当時の環境は恵まれたものとはいえません。しかし、彼らが何回も何回も繰り返し読んだ漫画から学習したものの量は膨大なものだったはずです。テキストには、ストーリー以外にも様々な意味が詰まっています。繰り返して読むということは、ストーリーはすでに知っているのですから、注意は自然と、内容の細かいところや描写の仕方へと及びます。こうしてだんだんと読みの質が高められ、彼らが漫画家になる下地が形成されていったのだと推察します。

1つの作品の背後には、途方もなく広大な世界が広がっています。同じ作品を何回も、時間をかけて読むことは、10冊、20冊分の読書に十分匹敵します。だから、1回読んで終わりというのはもったいない。本は繰り返し読むものです。

 

 

2013年4月23日 (火)

感性の磨き方

感じる力を養うことは、考える力を養うことより難しいことかもしれません。では、どうすれば感性を磨くことができるのでしょうか。

私は、一つのことを毎日やり続けることによって感性が磨かれるのではないか、と考えています。一つのことというのは何でもよいのです。音楽を聴くこと、素振り、トイレの掃除等々。とにかく休まず毎日続けていると、やがて普通なら気づかないようなほんのわずかな変化にすら気づけるようになる。そういうものではないでしょうか。たとえば、素振りの音でその日の自分の調子がわかるといった具合に。これがすなわち、感性が磨かれるということだと思います。

まるで日常会話をするように、いちいち頭で考えなくても体が自然に反応し、それが同時に最高の判断になっている。ブルース・リーではないけれど、「考えるな、感じろ!」の境地に達してみたいものです。

2013年4月22日 (月)

英単語・英熟語をどう覚えるか

英語に限らず、語学に取り組む場合、単語・熟語の暗記は避けて通れません。1文の中に2つも3つも知らない単語があるようでは文章を読むことができないからです。

「単語は単語帳で覚えなさい」と言う先生もいれば、「すべて文章の中で覚えなさい」と言う先生もいます。どちらのやり方でも覚えられればそれでよいのですが、前者だと、無味乾燥なのでやり遂げるのに相当の気合がいりますし、後者だと、かなりの数の文章を読まなければなりません。時間に限りがあり、英語以外も勉強しなければならない受験生には、以下の方法をお薦めします。

まず、軸となるテキストを決めましょう。そして、これと決めたら、何を問われても答えられるようになるまで反復します。「軸」とはそういう意味です。テキストは自分のレベルに合ったものでよいですが、できれば、定評のある文法問題集と構文系のテキストがよいでしょう。文法及び構文(英文の構造理解)は、英語を学習する上で欠かせないもので、どっちみち何度も反復しなければなりません。そうであるなら、最初から軸になるテキストに組み込んでしまった方が早いからです。また、定番を選んでおけば、多くの受験生が知っているのに自分は知らないというリスクを回避することもできます。

テキストを血肉化したら、単語集・熟語集でチェックしてみてください。すると、この段階で7割程度はすでに覚えていることに気づくはずです。こうなってしまえば、残りの2~3割を覚えるのはさほど大変ではありません。

何となく色々なものに手を出し、あっちをかじりこっちをかじりして、あとはほったらかし、というのが1番まずいやり方です。まずは1冊を完璧に仕上げましょう。1冊でも完全に仕上げたテキストがある人は強いです。

2013年4月21日 (日)

論述問題にまつわる二つの誤解

論述問題には二つの誤解があります。

一つは、埋めればよいという誤解です。「とにかく何か書いておけばちゃんと読んでもらえるはず」という考えは捨てるべきです。当たり前ですが、論述問題には明確な出題意図があり、それに基づいて採点ポイントが設定されています。したがって、そこから大きく外れている答案はまともに読んでもらえません。また、そうでなければ大量の答案を短期間で処理することはできませんし、読む人によって得点が異なるということにもなりかねません。論述問題攻略のカギは、相手の要求に合わせるということに尽きます。このことを忘れてはいけません。

論述問題に関するもう一つの誤解は、採点基準に関するものです。模試と入試では、たとえ同じ問題であったとしても、採点基準が異なります。得意な人から苦手な人まで様々な人たちが受ける模試の採点基準と、ほぼ同程度の実力の人たちが受ける入試(特に、国公立大学の二次試験)の採点基準が同じであるはずがありません。それだと差がつかないからです。模試をもとに合格点を考えていると、実際は思ったよりずっと取れていなかったということになりがちです。ある年の東大入試で、「数年前の日本史の設問の一部と、その際、低い評点しか与えられなかったという受験生の答案の例を引いて、なぜ低い評点しか与えられなかったかを考え、設問に対する新しい解答を書かせる」という問題が出たことがありますが、そこで引用されたのは、実は赤本の解答だったという話があります。このように、レベルが上がれば上がるほど、採点基準は厳しくなるという事実も忘れるべきではないでしょう。

論述問題に取り組む際には、採点基準が詳しく書いてある問題集を使うことと、できれば信頼できる先生に添削してもらうことをお薦めします。どこまで「人に優しく、自分に厳しく」できるか、それがポイントです。

 

 

2013年4月20日 (土)

『ベルサイユのばら』新作登場

社会の勉強で重要なのは、実際にそこに行ってみることです。そうはいっても、実行するにはお金も時間もかかるため、誰でもできるわけではありません。しかし、それを補う手段はあります。本を読んで間接体験をすることです。小説だけでなく、マンガや映画、テレビドラマでもかまいません。要は、対象に興味を持つことが大切なのです。

たとえば、1970年代に大ブームとなった『ベルサイユのばら』によってフランス革命に興味を持ち、そこから西洋史に入っていった人は多いはずです。読んでおもしろいだけでなく歴史への扉も開いた、そういう意味で、この作品の果たした役割は大きかったと言わざるを得ません。

その『ベルサイユのばら』の新作が、今日発売の『マーガレット』の別冊付録に掲載されます。同誌の創刊50周年を記念して、池田理代子さんが書き下ろしました。『ベルばら』の新作は約40年ぶりだそうです。新旧ファンの皆さん、ご一読を!

 

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2013年4月19日 (金)

ディズニーランド30周年

今年は東京ディズニーランドができてから30年目に当たります。124531577019416218814_tdl1_2

一関市内では、中学校の修学旅行は東京方面であることが多いのですが、私の時もそうでした。もちろんディズニーランドにも行きました。絶叫マシーンがあまり得意でない私でも、深く思い出に残っています。

ディズニー好きの人は全世界にいます。なかでも、マンガの神様手塚治虫がウォルト・ディズニーを敬愛していたことは有名です。そういえば、アトムとミッキーマウス、ヒゲオヤジとドナルドダックはどことなく似ています。

一方、ディズニーアニメ『ライオンキング』も手塚作品『ジャングル大帝』の影響を受けていると言われています。文化というのは、このように互いに影響しあって、発展していくものなのでしょう。

2013年4月18日 (木)

From 文脈 to 歴史の流れ

読解問題を解説する際に、「文脈」という言葉ほど便利なものはありません。これさえ使っておけば、一応説明したような格好がつくからです。しかし、やたらと「文脈」を連発することはごまかしにすぎないように思います。

そもそも「文脈」という言葉の意味自体にやや曖昧さが伴う気がします。「文章の流れ」だとか「言葉の意味を前後から規定するもの」とか言われても、ピンとこない人がほとんどではないでしょうか。「文脈」とは、要するに、「言い換え・具体化、逆接・対比、因果関係」のこと。これに「並立・累加」、物語系の文章なら「5W1H」を加えれば申し分ありません。

ところで、歴史を学ぶ際、「歴史の流れ」をつかむことが大事だとよく言われます。この「歴史の流れ」という言葉も、「文脈」同様、漠然とした使われ方をしています。「歴史の流れ」とは、文脈とほぼ同義であるというのが私の考えです。歴史を理解するためには、「言い換え・具体化、逆接・対比、因果関係、並立・累加、5W1H」といった視点が欠かせませんし、正誤問題や論述問題でポイントとなるのも、これらだからです。

各教科は相互に密接な関わりを持っています。バラバラに切り離して考えることに無理があるのです。

2013年4月17日 (水)

家庭学習は大切だが

塾でも、通信教育でも、映像授業でも、自分で勉強するという習慣を身に付けなければ、思うように学力は伸びません。つまり、家庭学習が大切なのです。

家庭学習が大切といっても、勉強時間が長ければそれでよいというわけでもありません。肝心なのは、しっかりと習った内容を頭に定着させ、一度やった問題や似たような問題が解けるようになることです。そのためには、効率がよく、自分に合った勉強法を見つける必要があります。

ですから、学校以外での学習方法を選ぶ際には、家庭で、何を、どのように勉強したらよいかをアドバイスしてくれるものを選ぶようにするとよいでしょう。加えて、料金も含め、無理なく続けられることも大切な条件です。お子さんが過度のストレスを感じたり、やっていることに興味を持てないようであれば長続きはしません。長く続けられないのであれば、大きな成果を残すことは難しいと思います。ぜひ参考になさってください。

 

2013年4月16日 (火)

早稲田と時そば

2010年早稲田大学政治経済学部日本史からの抜粋。

次の史料『新井白石日記』を読み、下記の問いに答えよ。

宝永4(1707)年11月23日
「九時雷数声也、昨夜ハ地震もしたり、九半時出仕、道より灰ふる、天くらし、今日ハ御城へ被為入、八時還御、進講之節ハ秉燭〔明かりをともすこと〕也、たゝし七つ時也、それより灰ふる事夜の五つ過に至る、」

問 以下のうち、正しいものはどれか。
〈a〉 「九時」は、日の出の時刻である。
〈b〉 「九半時」は、正午を過ぎた頃である。
〈c〉 「八時」は、日の入りの時刻である。
〈d〉 「七つ時」は、日没後の薄明が消える頃である。
〈e〉 「五つ」は、深夜である。

この問題は江戸時代の時刻の表し方に精通していなければ答えられず、難問の部類に含まれます。合格者でも正解できたのはごくわずかだったのではないでしょうか。正直に申し上げれば、私も初めは解けませんでした。ですが、落語ファンで、「時そば」(上方なら「時うどん」)を何度も聴いていた方なら答えられたかもしれません。よかったら動画をご覧になってください。桂枝雀師匠の噺と史料を照らし合わせれば、〈b〉が正解だとわかるでしょう。

繰り返しになりますが、この問題は難問であり、正解できなくても合否に影響はありません。ですから、このレベルの問題に答えられないと早稲田に受からないということではありません。ただ、落語さえも内包してしまう日本史の奥の深さを示したかっただけなのです。

2013年4月15日 (月)

アンパンあれこれ

アンパンは日本人の発明です。誕生したのは、日本の近代化が始まった明治時代でした。

近代化とは、簡単にいうと、西洋化のことです。キリスト教や民主主義、資本主義、科学といった西洋的価値観で世界を捉えることです。

明治に入り、日本は急速に近代化を進めました。日本は近代化の優等生でした。おかげで、欧米諸国の植民地にならずにすみ、不平等条約の改正を成し遂げ、日清・日露戦争に勝利し、第一次世界大戦後には世界の五大国に数えられるまでになりました。

日本は近代化に成功しましたが、完全に西洋化したわけではありませんでした。日本では、民主主義、資本主義、科学等の摂取は行われましたが、それらの背景にあるキリスト教までは取り入れられなかったからです。いわば、西洋文化の表層的摂取。日本の近代化とは、まるで、表面は西洋のパンだが、中身は日本のアンというアンパンのようなものだったといえるのではないでしょうか。

ところで、現在売られているアンパンの上には白ゴマか黒ゴマが振りかけてありますが、これには意味があります。白ゴマが振りかけてあるものは中身がコシアン、黒ゴマが振りかけてあるものは中身が粒アンなのだそう。知ってました?

2013年4月14日 (日)

投手らしくない投手

西武の菊池雄星投手が東北の地でプロ入り初完封。無傷の2勝目を飾りました。ストレートも最速153キロを記録し、全く危なげないピッチング。しかも、無四球のおまけつきでした。

私の好きなライオンズの選手であり、同じ岩手出身ということもあって、菊池投手には注目してきました。ですから、昨日のピッチングは本当に気持ちがよかったです。気が早いですが、この調子だと、今年こそ念願の2ケタ勝利を達成できるのではないでしょうか。

菊池雄星は不思議な投手です。というのは、投手らしくない投手のように思えるからです。一言でいえば、いい人なのです。

私の知る限り、歴代のプロ野球の名投手はほとんど例外なくわがままでした。特定のバッターとの対決を優先する。自分で登板日を決める。相手の待っている球であえて勝負する、等々。己の力のみを信じ、「俺は誰にも打たれない」、「野球は一人でもできる」とうそぶく。そのような者こそがエースでした。

メディアへの丁寧な対応、周りへの感謝、打たれたことよりも、ケガを乗り越えて投げられたことに涙する。菊池雄星は、プロの世界では異色の存在です。

菊池投手には、「いい人でありながらエース」という存在になってもらいたい。そして、球界の常識を塗り替えてほしいと願うのです。

2013年4月13日 (土)

正義

正義というのは時に恐ろしいものです。どちらも自分が正しいと思い込んで、戦争さえ引き起こすことがあるのですから。

2013年4月12日 (金)

古くて新しい選手

昨日、野手としてすでに一軍の試合に出場している、北海道日本ハムの大谷翔平選手がイースタンリーグで先発登板を果たしました。

大谷選手の二刀流に関しては反対意見もあります。「プロ野球はそんなに甘くない」、「二刀流なんて不可能だ」等々。たしかに簡単でないことは明らかです。何しろ、1950年の2リーグ制発足以降、チャレンジできた人さえいないのですから。しかし、なぜやる前から失敗すると決めつけなければならないのでしょうか。

二刀流にチャレンジできるだけの素質があり、本人もやりたいのであれば、周りがとやかく言うべきではありません。過去には、沢村栄治から大ホームランをかっとばし、投手としてもタイトルを獲得した景浦将のような選手もいたのです。可能性は0%ではないはずです。

皆に無理だと言われたことがもしうまくいったら、これほど痛快なことはありません。同じ岩手県人として、大谷選手の挑戦を見守りたいと思います。

2013年4月11日 (木)

やる気の出し方

成績を上げるには勉強のやり方がとても大切です。しかし、やり方がわかっても、実行しなければ意味がありません。成績を上げるためにもう一つ大切なもの、それはやる気です。

やる気を出す方法は簡単です。やり始めればよいのです。部活直前は「練習いやだなぁ」と思っていたけれど、行ってみたらだんだん気分が乗っていった、あなたにはこんな経験がありませんか。そうです。行動こそがやる気を発生させるのです。そういう意味では、今流行りの「いつやるか? 今でしょ!」というのはその通りだと思います。

やる気は達成感を得ることで持続します。達成感は目標をクリアーすることで味わうことができます。「○○大学に合格して□□になる」といった大きな目標だけでなく、「次の定期テストで400点取る」とか「1時間で4題解く」といった、頑張ればすぐに実現可能な目標も立てるようにしましょう。そうすると、それらをクリアーするたびに達成感が得られ、やる気を維持することができます。高すぎるハードルだけではやる気は続きません。小さな成功体験を積み重ねることが継続する力になるのです。

あなたならきっとできます。応援しています!

2013年4月10日 (水)

秀吉の草履取り

「秀吉の草履取り」という有名な話があります。「ある寒い夜、木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)が、主人である織田信長の草履を懐で温めた」という、例のあれです。この話は秀吉の頭の良さを表すためのエピソードと解されがちですが、そうではありません。何事にも真剣に取り組むことの大切さを教えているのです。

本気で取り組んでいるからこそ見えてくるものがあります。そして、そういう姿勢を、見る人はちゃんと見てくれています。

阪急の創始者である小林一三はこう記しています。

「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」

この言葉も同じような意味なのでしょう。

2013年4月 9日 (火)

塾前に

今や牛丼屋でつゆを多めに注文する「つゆだく」は完全に定着しましたが、かつては常連客だけが知るものでした。それがテレビの歌番組での華原朋美さんの発言をきっかけに、90年代半ば以降、急速に一般客にも広まっていきました。当時大人気の朋ちゃんの影響で、吉野家の女性客が大幅に増加したと記憶しています。

せっかく何かやっていても、それを伝えていなければ知りようがありません。もちろん最終的に判断するのはお客さんですが、判断のための材料を示していくことが大切だと考えます。自分の勝手な思い込みで選別すべきではないと思います。

一関学習塾では、勉強法等に関する小冊子を無料で配布しています。これまで、たまたま見かけた方で持って行かれた方が何人かいらっしゃいました。見たことがないという方がほとんだと思いますが、塾前に置いてありますので、興味のある方はお持ちください。

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2013年4月 8日 (月)

数学を最も愛した街

江戸時代に発達した、日本独自の数学を和算といいます。日本史を選択している人なら、吉田光由や関孝和の名を聞いたことがあるでしょう。

和算のレベルは相当高いもので、「積分」や「行列」など、西洋数学と同レベル以上の水準に達していました。

ところで、あまり知られていませんが、一関市にある算額の数は全国一です。算額とは、自分で考えた数学の問題を絵馬にして神社仏閣に奉納したもの。一関周辺では、多くの人々が和算に親しんだのです。特に千葉胤秀という人は有名で、身分制度の厳しかった江戸時代に、和算の能力を買われて、農民の身分から武士に取り立てられています。

今も一関には数学の伝統が生きているように思います。一関市博物館は「和算に挑戦」という企画を行っていて、毎年数多くの方が参加しています。「Qさま!!」や「ミラクル9」のようなクイズ番組もよいですが、それに飽き足らない方はチャレンジしてみてはいかがですか。

2013年4月 7日 (日)

大きな椅子に座るには

私は一関中学校の出身です。私が中学生だった頃、関中に一枚の色紙が飾ってありました。直筆か印刷かはわかりませんが、井上ひさしさんのものでした。そこには「大きな椅子に座るには大きな知恵が必要だ」と書いてありました。20年以上たった今でも印象に残っています。

その後、井上ひさし氏が一関にゆかりのある作家の一人だと知って親近感を覚え、氏の作品を読むようになりました。その中の一つ『ニホンゴ日記』、「勉強というものは伏線だらけの持続である」という一節があります。これは今では、中学の色紙同様、私が好きな言葉の一つとなっています。

井上さんのように、「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく」伝えられる人になりたいものです。

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2013年4月 6日 (土)

論理とは何か

入試問題は、大別すると、暗記系と論理系の問題から成ります。

 

暗記についてはこれまで詳しく述べました。今回は論理について取り上げます。

 

論理というと、複雑とか難解というイメージを持たれている方がいると思いますが、事実は逆です。

 

実は、論理というのは、

 

①イコール関係(言い換え、具体化、共通点など)

 

②反対関係(逆、対比、相違点など)

 

③因果関係(理由、目的など)

 

の3種類しかありません。論理というのは、複雑なものを単純化する道具なのです。

 

論理的な考え方ができるようになれば、先の予測や部分の推測が可能になり、問題に対して迷わず答えが出せるようになります。「テストどうだった?」ときかれて、「できたような気がする」だとか「ビミョー」のような返事をすることはなくなるでしょう。

 

いわゆる難関校になればなるほど、暗記系よりも論理系の問題の比率が高まります。ですから、高い目標を持って頑張っている皆さんは特に論理というものを意識し、それを使いこなす練習をいっぱい積んでください。

2013年4月 5日 (金)

どうやって覚えればいいか? ―⑤ゴロ合わせ―

⑤ゴロ合わせ

すべての事柄について理解して覚えるのが理想ですが、実際には、年代や数値など、とにかく覚えるしかないものもあります。それらについてはゴロ合わせを利用し、覚える負担を減らすとよいでしょう。

「いい国作ろう、鎌倉幕府」のような有名なゴロ合わせを利用するだけでなく、自分オリジナルのものを考えてみるのもよいかもしれません。自分で覚え方を編み出したものは忘れにくいものです。もしいいゴロができたら教えてくださいね。

2013年4月 4日 (木)

どうやって覚えればいいか? ―④先生法―

④先生法

習った内容を人に話したり、勉強が苦手な友だちに教えてあげると理解が深まります。習ったことをもう一度繰り返すことになりますし、自分がまだよくわかっていなかったことの発見にもなるからです。

「教えることによって、自分も学ぶ」という面があるのはたしかです。私自身、人に教えているうちに、知らず知らずのうちに理解が進んでいて、自分でも思ってもみなかった視点が得られたり、生徒からの質問で鍛えられたという経験が何度もありました。

先生になったつもりで人に話してみることは記憶の定着に役立ちます。ぜひ試してみてください。

2013年4月 3日 (水)

どうやって覚えればいいか? ―③白紙法―

③白紙法

白紙法とは、何も書かれていない紙に、系図や表などを正確に書けるようにする記憶法のことです。そこから発展して、ノートそのものを白紙に再構成できるようだと最強です。五感フル動員法と組み合わせて、口で説明しながらやってみるとよいでしょう。うまく説明できなかったところについては教科書や参考書でフォローし、ちゃんとできるようになるまで繰り返します。こうして覚えた事柄はまず忘れることはありません。

2013年4月 2日 (火)

どうやって覚えればいいか? ―②セット法―

②セット法

セット法とは、バラバラに覚えるのではなく、関連のあるものをひとまとめにして覚える方法です。このやり方は、特に社会科系の科目に効果的です。

具体的には、10年、100年間隔になっている年代をまとめて覚えたり、人物を友だちや芸能人など、よく知っている人に置き換えて覚えたり、おもしろいと思ったエピソードと、人物・事柄を結び付けて覚えるというものです。

この方法も非常に有効です。なぜなら、きっかけさえつかめれば一気に記憶を呼び戻せるからです。

2013年4月 1日 (月)

どうやって覚えればいいか? ―①五感フル動員法― 

「理解して覚える」「繰り返しで覚える」は暗記の大原則です。これをふまえた上で、今回から5回にわたって様々な暗記のやり方を紹介します。よかったら参考になさってください。

①五感フル動員法

線を引いたり、ただ見ているだけではなかなか覚えられません。何より全く実戦的ではありません。「大事な箇所にラインマーカーを引きなさい」などという問題は絶対に出ないのですから。

いらない紙を用意し、書いてしゃべりながら覚えましょう。色々な感覚を使った方が記憶に残りやすいものです。何かの技能を身に付けようと思ったら、聴衆になるのではなく、観客になるのでもなく、自分自身がプレーヤーにならなければなりません。

実は誰だってそうした経験があります。自転車に乗れたときのことや、かけ算九九を覚えたときのことを思い出してください。これらはなぜ何年たっても忘れないのでしょうか。その理由は明らかです。実際に自分の体を使って身に付けたことだからです。

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